瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

日記

月のはなし

十二支は「亥」と書いて「いのしし」と読みますが、年賀状に「猪」とは書きません。 ベトナムの干支には「猫年」があるそうです。 考えると、十二支って不思議です。 そもそも十二支って何のためにあるのでしょうか? 今年は2月5日が旧暦の元日に当たります…

2019 こよみ始めました

いよいよ11月。 まだ急ぐ必要はありませんが、2019年版のこよみ御用意できました。 月のこよみ・・・和紙の旧暦こよみ・・・2160円 月のカレン・・・卓上はがき版カレンダー・・・1080円 月のニッキ・・・本当の自分を知るニッキ・・・216…

月のはなし

久しぶりに「月のはなし」をいたします。 亀戸の「ギャラリー凛」にて10月21日(日)の16:00~18:00 この日はちょうど十三夜。 いつものように旧暦や月のめぐりの話と、旬の逸品料理をお楽しみいただきます。 もちろん美味しいお酒もございます。 …

良縁 月のカレン

「月のカレン」のユーザーの98パーセントは女性です。 最近気づいたのは、リピーターの方からご注文を頂いたとき、名字が変わった方の多いことです。 「月を見るのが好きになりました」というメッセージが嬉しいです。 そうです、ただ、月を見るだけでいい…

年末再考

12月15日から年賀状の受付けが始まったけど、未だかつて、そんなに早く出せたことがない。 それは、年末がまちがってるからだ。 クリスマスと元日が、近すぎるのがいけない。 クリスマスはキリスト教の行事だから、グレゴリオ暦の12月25日にやるのはいい。 …

いられない人

人事ってのは、むずかしいね。 面接されることはあっても、面接する側になったことはないが、あれは神経戦だと思う。 履歴書にある経歴と、面接の印象だけでは、正直、判断しかねるんでね。 華々しい過去の持ち主なのに、なぜ、今ここで面接をうけている?っ…

こころざし 深き人には いくたびも あはれみ深く 奥ぞ教ふる (利休百首より)

♪ 羽 鐶 箸 香合 釜のふた 鐶かけおきて 釜しきを出す 炉掃いて 下火なおして 灰蒔いて 掃いて 炭つぎ 掃いて 香焚く 15cm四方ぐらいの白い和紙に、こんなふうに、筆で書かれたものが出てきた。 これは、裏千家茶道の初炭手前の手順を、覚えやすくしたも…

独坐大雄峯

独坐大雄峯(どくざ だいゆうほう) ひとり この雄大な山に坐していること ありがたいと思うことって、何ですか? あらためて言われると、答えに困るけどね。 うれしかったことや楽しかったことは、過去にいくつか、あるにはある。 でも、そういうことではな…

取り壊し

老朽化ってことで、取り壊すことになった。 東京オリンピックより前に建てたんだから、人間でいえば還暦間近だ。 団地っていっても、長屋をタテに4段重ねたような感じで、下町風の近所付き合いがあった。 おととい見に行ったら、半分壊されていて、今日見た…

春は原宿

春は原宿 やうやう白くなりゆく山際 少しあかりて 紫だちたる雲の 細くたなびきたる 原宿は、いつも人でいっぱいだけど、春はまた格別だな。 受験が終わり、卒業して春休み、新しい生活が始まる前の、宙ぶらりんな微妙な感じ。 今も昔も、竹下通りはチャラチ…

ひなあられ

ひなあられは、米粒のはぜたようなやつに、砂糖がまぶしてある。 ピンクや緑のもあって、大玉のがまざってる。 子供のころは、弟と大玉の取り合いになったね。 ところが、学生時代に京都で喰ったやつは、甘くなかった。 煎餅の、粒の小さいやつって感じ。 醬…

やさしさ

ジョージ・ウィンストンのピアノが、80年代の懐かしい場面を連れてくる。 みんな、やさしかったよな。 たいがいの事は断らなかったし、むしろ、すすんで損をしていた。 バカさ比べをしてたようなもんだ。 それが、ある種のやさしさで、カッコいいと思って…

教外別傳 不立文字

教外別傳 不立文字 (きょうげべつでん ふりゅうもんじ) 教えのほかに むしろ伝えるべきものがある 教えや文字では伝えることのできない 何か 一生懸命に勉強して、やっと大学に入った。 その揚句が、イタ飯屋のバイト三昧。 ある時、こっちの仕事の何を見…

仕事

時として人は、自分が一番仕事してる気になることがある。 こっちはこんなに仕事してるのに、あいつは何にもしてないなんてね。 むこうの方が沢山もらってるはずなのに、までいくと野暮の極みだ。 出来高みたいに、目に見えるのもあるけれど、人知れず気を回…

厄除

厄は、除けるにかぎる。 お寺で、厄除けの護摩を焚いてもらうのもいいけど、自力で除ける方が確実だ。 丁半バクチをやったとして、負けが込んでる奴と同じ方には賭けないってのは、鉄則だろう。 好き嫌い以前に、波動に違和感のある人には、近づかない方がい…

花粉症対策

その昔、知り合いに、春になると激しくクシャミする人がいて、聞けば、スギ花粉のアレルギーだと言う。 花粉ごときにやられたと聞いて、「バカこくでねぇ!」と笑ったもんだが、数年後、こっちもなった。 医者や薬は嫌だから、自分なりに花粉症対策をやって…

登校拒否

「登校拒否」って言葉は、いつごろ出来たんだろう。 昔から、学校に行きたがらないやつはいたけど、社会問題にはなってなかった。 「登校拒否」って言葉がひろまるにつれ、市民権を得るというか、逆に、そういうのもありという肯定になる。 あの頃、この言葉…

朝の夢

4:25 トイレに起き、水を飲み、寒いベランダから月を見た。 気がつくと、どうやら神社に行くらしかった。 ゆるやかな山道を、そぞろに登る人にまぎれて歩いていると、誰か、背中を押すやつがいる。 よけようと早足になっても、ついて来るようで、また背…

春一番

こないだ、春一番が吹いた。 春一番にも、定義がある。 立春から春分までの間に、その年に初めて吹く南寄りの強い風のこと。 冬型の気圧配置を「西高東低」って言うけど、春先にはこの型が変化してくる。 低気圧が日本海を進んできて、その低気圧に向かって…

FM

子どもの頃、うちにソニーのラジオがあった。 AMとFMの切り換えスイッチがあったけど、いつもAMで、文化放送かTBSラジオがかかっていた。 AMは知ってるけど、FMって何だろうと思って、母親に聞いてみた。 「FMって、何?」 すると、すごい剣幕で「子どもは知…

無一物中無尽蔵 有花有月有楼台

無一物中無尽蔵 有花有月有楼台 無一物 中 無尽蔵 花あり 月あり 楼台あり (むいちもつ ちゅう むじんぞう はなあり つきあり ろうだいあり) 何もない心には 何でも入れることができる そこには 花も月も建物も何でも見ることができる 空の盃は、空っぽだ…

タイムスリップ

死んだ人に会えるとしたら、誰に会いたい? やっぱり、若い頃のおやじかな。 親不孝しかしなかった分、のちほど、相当てこずらされたけどね。 呑んだくれで、結局、それがもとで死んだようなもんだ。 大人になってからはケンカばかりだったけど、ちっちゃい…

月の相性

夫婦ってのは、赤の他人がいっしょに暮らそうってんだから、相性の良し悪しが大切だ。 その相性を調べる面白い方法がある。 先ず、お互いの誕生日を旧暦の日付に換算する。 (これは、インターネットでも簡単に調べられる) そして、その日の月の形を見てみ…

景気

景気が良いとか悪いとか言うけど、まったく実感がない。 景気が良い状態が、具体的にどういう状態なのか、説明されても分かんないしね。 誰だか、景気の「気」は気分の「気」だって言った人がいる。 これが一番わかりやすい。 理屈抜きに、大丈夫そうだって…

万年筆

毎夜、万年筆で日記を書いている。 これは、14年前に旧友にもらったものだ。 はじめ、書きにくかったんで、慣れるために毎夜、日記を書くことにした。 だんだん書きやすくなってきたが、最近、ペン先の調子が悪い。 それで、仕事帰りに、銀座に寄ってみる…

稲荷

今日は初午(はつうま)で、赤坂の豊川稲荷に行ってきた。 初午は、2月のはじめの午(うま)の日のことで、豊作祈願の稲荷の行事だ。 稲荷(いなり)は、「稲生り(いねなり)」の意味なんでね。 伏見稲荷の祭神は、宇迦之御魂(うかのみたま)だけど、ここ…

花葬(はなほうむり)

壜にさした花がまだ、枯れずにいる。 3週間近くなるが、しおれないから、そのままにしてしまった。 ほっといて、悪いことしたね。 今夜、ゆっくり眠ってもらうよ。 * 葉のついたブロッコリーがある。 これは、一つ一つが蕾だから、いつか黄色い花を咲かせ…

銀椀盛雪 明月蔵鷺

銀椀盛雪 明月蔵鷺 (ぎんわんにゆきをもり めいげつにろをかくす) 銀のお椀に白い雪を盛り 明月に白鷺が照らされている よく分かんないね。 坊さんってのは、言わなくてもいいことを言う。 銀のお椀に白い雪を盛っても、雪の白さははっきりしない。 水辺に…

単独で「悪」は存在しない。 「善」があるから「悪」があり、「悪」があるから「善」がある。 それでも、善と悪なら、善をとるのが人情だろう。 豆まきでも、「鬼は外」「福は内」って言うからね。 そうやって、良い事ばかり集めた結果、わけのわからない悪…

依存

依存を、ずっと「イゾン」だと思ってた。 だけど、テレビの人は「イソン」と言う。 で、調べてみた。 本来は、「イソン」が伝統的な読み方だそうで、広辞苑には(イゾンとも)と書いてある。 最近は、「イゾン」派が多数を占め、NHKでは「イゾン」を優先して…