夕方、出かけようとして、得体の知れない不安に襲われた。空は紫色に暮れかかってるのに、建物の壁には、ぼんやり薄赤いものが漂っている。見るうちに、どんどん暗い影がしのび寄って来る。昼と夜のはざま、どちらとも言えない危険な瞬間だ。逢魔が時(おう…
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