瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏越の祓

今日は、急な雨に降られたけど、禊のつもりで傘もささずに、赤坂の日枝神社まで歩いた。六月の晦日は、夏越の祓(なごしのはらえ)。もとは宮中の行事だったけど、今は神社でもやっている。神社の境内にチガヤで作った大きな輪っかを立てて、「祓いたまえ、…

くちなし

今日は、すごく蒸し暑かった。歩いてたら、汗なんだか湿気なんだか分からないものに全身をつつまれる。そんな湿気の中に、ひときわムンとする塊があって、まとわりつくような甘いにおいがする。今年も来たなと思う。それは、くちなしの花の匂いだ。こいつを…

熱帯夜

きのうは熱帯夜だったんだってね。酔っ払ってて、気付かなかった。気付かなくっても、身体はこたえてるから、ボディーブローのように効いてくるんだな。熱帯夜ってのは、夜間の最低気温が25℃以上のことを言う。1940年頃は、年10回以下だったのに、50年後の…

団扇

団扇って書いて、うちわ。団は、まるいって意味だから、丸い扇ってことだろう。団扇は、地方によって素材や形が違っていて、その土地の人間の気質が現れてて面白い。江戸時代後期には、歌麿や豊国みたいな有名な浮世絵師の絵も、団扇に使われるようになった…

月食

今夜は月食。今回のは部分月食で、54%ぐらい欠けるらしい。月食ってのは、地球が太陽と月の間に入って、太陽の光を遮るから、月の光る部分が欠けて見える現象だ。今は、月食の原理が分かってるから良いけど、昔の人はたまげただろうね。満月が出たと思っ…

人間ドック

人間ドックの前日、夜9時以降は食事をしてはいけない。考えたら、いつも通りなのに、なぜか精神的負担になる。検査当日、朝メシ抜いただけなのに、断食したみたいな悲壮感すら漂っている。あと、検便と検尿は、臭くていやだな。身長、体重、視力、聴力、血…

美空ひばり

ラジオで、明日がマイケル・ジャクソンの命日だって言った。2009年6月25日没。50歳だった。50歳とだけ聞けば、早死にと思うけど、もうあれで限界だったんだろう。ふと、美空ひばりさんのことを思い出す。1989年6月24日没。52歳。今日が命日。マイケルと一日…

茶室

旧暦を見直そうって言っても、漠然とし過ぎている。何しろ月を見よう。これなら分かるし、誰にでも出来る。先ず、それが必要なことだし、結局は、それで充分なのかも知れない。でも、もっと具体的に言って、どういうことが旧暦を見直すことなのか。そのヒン…

さなぶり

農家の行事に、さなぶりってのがある。早苗振る舞いが縮まって、さなぶりになったって説もあるけど、どうなんだか分からない。何しろ、田植えが終わってお疲れさんって、呑んだり喰ったりする行事だ。自分ちの田植えが終われば、自分ちのさなぶりがあり、村…

夏至

今日は二十四節気の一つ、夏至だ。太陽が一番北寄りを通るから、北半球では昼が最も長く夜が最も短い。北極のあたりだと、昼がとびっきり長くなって、白夜になる。七十二候の初候は、「乃東枯(ないとう かる)」乃東ってのは、シソ科のウツボグサのことで、…

イライラ

イライラしたから人を刺したなんて事件は、昔もなかったわけじゃない。そんなことする奴は、半分気ちがいみたいなもんだと思っていた。でも最近は、そんな事件は珍しくもない。犯人も、まんざら気ちがいでもないようだ。かばうつもりはないけど、真犯人は「…

保冷剤

保冷剤って、いつ頃から使うようになったっけね。前はドライアイスだったから融けて無くなったけど、最近、保冷剤がたまっちゃってしょうがない。そりゃそうと、うちはここ2年、クーラーをかけてない。暑くっても、せいぜい扇風機か団扇だな。あとは、パー…

桃の葉

庭に桃の木がある。照手水密っていう枝垂れ桃で、照手姫のように美しい花を咲かせ、水密桃のように甘い実をつける。植えて3年目だけど、結構大きく成長してきた。うちの子供と一緒で、伸び放題なんで、実のついた枝を切らないように気をつけながら、枝を整え…

TOKYO MX

東京メトロポリタンテレビジョン、略して、TOKYO MX。14チャンネル。東京には、大きいテレビ局はいっぱいあるけど、ローカルテレビ局がなかった。東京に密着した放送局をってことで、1995年11月1日に開局した。UHFだから、前は見られなかったけ…

端午の節句

今日は旧暦の五月五日、端午の節句。これは、菖蒲や蓬なんかの薬草で邪気を祓うっていう、中国の行事が起源らしいね。日本じゃ、ちょうど田植えが始まる頃で、田の神を迎えるために、田植えをする早乙女たちが、穢れを祓って身を清めるって行事がもともとあ…

紅茶きのこ

昔、紅茶きのこってのが流行った。生ハムメロンは、メロンの上に生ハムがのっかってるやつだけど、紅茶きのこは、紅茶の中にきのこを入れて飲むわけじゃない。何かぶよぶよした塊を、砂糖を入れた紅茶に何日か入れといて、飲むんだな。身体にいいって言うん…

梅雨入り

今日、関東地方は梅雨入りした。平年より6日おそいんだってね。梅雨入り宣言には、数字的な明確な判断基準はないみたいで、結構あいまいなところがある。梅雨入りって言った次の日から、何日も晴れが続いた年もあったしね。ヒマだったから、過去30年の梅…

無意味

6月13日は、6(む)1(い)3(み)で、無意味の日。今使ってるグレゴリオ暦は、地球が太陽のまわりを一周する時間を一年とする、太陽暦だ。そこには、月の運行は全く取り入れられてない。それでも一応、何月何日っていう言い方をする。一ヶ月が30日だ…

優曇華

優曇華(うどんげ)ってのは、三千年に一度花を咲かせるんだけど、その花の開く時、如来様が世に出現するんだってね。これは、仏教のほうのお話。話は変わるけど、今年はじめて、クサカゲロウを見かけた。こいつは、よく階段の蛍光灯のところに飛んでくる。…

入梅

今日は雑節の一つ、入梅だ。旧暦時代は、二十四節気の芒種のあとの最初の壬(みずのえ)の日を、梅雨入りってしてたらしい。今は、太陽が黄経80度を通過する日を、入梅としている。それは毎年、新暦の6月11日頃にあたる。だから、入梅って言っても、実際の梅…

時の記念日

初めて漏刻(水時計)が設置されて、鉦鼓を打って時を知らせたのが、天智天皇の十年四月二十五日。これをグレゴリオ暦に換算すると、671年6月10日。それで、6月10日は時の記念日になった。時間を守って、生活を改善しようって日だな。戦前のポスタ…

茶の湯

18年ぶりに、茶の湯の稽古をした。正座のし過ぎで、膝が痛い。あの頃ですら、ちゃんとした点前は出来なかった上に、間があいたんだから、出来は推して知るべしだ。この歳になって、もう一度始めるってことは、死ぬまでやるってことになる。その覚悟があるの…

柿渋

昔からある染料・塗料のひとつに、柿渋がある。これは、青柿の実をくだいて、絞った汁を発酵・熟成させたもの。赤茶色で、半透明の液体だ。布や糸を染めたり、木に塗ったりする。防腐作用があるから、即身仏のミイラに塗ったりしたんだってね。渋うちわって…

利休百首

利休百首ってのがある。千利休が、茶の湯の心、点前作法の心得を説いた百二首の和歌だ。その中の一つ、 ”その道に入らんと思ふ心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ”その道に入って学ぼうと、思い立った心がまさに、自分にとっての師匠なんだってこと。この師…

芒種

今日は二十四節気の一つ、芒種(ぼうしゅ)。「芒(のぎ)」ってのは、穀物の先についてる細い毛のことで、ここでは稲のことをさす。「種(しゅ)」は、種を蒔いたり、植えたりすること。だから芒種は、稲の植え付けの頃って意味。七十二候の初候は、「蟷螂…

茨城の大子町の奥の方に、月待の滝ってのがある。昔、二十三夜待ちって風習があって、それにちなんだ滝らしい。二十三夜待ちは、旧暦二十三日の半月の夜に、女の人だけが集まって、飲み食いした行事なんだってね。二十三夜の三がお産の産に通じるから、安産…

必然

この世に起こることは、偶然なのか必然なのか。全てが偶然ってこともないし、全てが必然ってこともない。でも、全体の流れは必然が支配しているんだろう。原因があるから、結果があるんでね。それでも、何が起こるか分かんないことには変わりがないんで、全…

かま

マグロのかまが好きでね。何で「かま」って言うか知らないけど、形が草刈り鎌に似てなくもない。あれは、エラのとなりの胸ビレのついてるあたりの肉だ。マグロの、トロって呼ばれる部位の始まるところだから、そりゃ美味いはずだ。これに塩・コショーをして…

高層ビル

高層ビル群の夜景は、幻想的で綺麗だ。用事があれば、高層ビルに行くけど、エレベーターで上へ行くと、気圧の関係で耳が痛くなる。大きなガラス窓からは、遠くまで見渡せて最初は気持ちがいいけど、何となく居心地が悪い。窓が開かないから、空調が快適な状…

梅酒

旧暦五月のことを、梅月とも言うんだってね。今日が旧暦の四月十九日だから、まだ早いけど、青梅が店頭に並びはじめた。梅酒でも仕込むか。前、せっかく良い梅が手に入ったのに、焼酎をケチって、紙パックのにしたら、飲むたびに頭が痛くなって困った。年に…