瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

団扇

団扇って書いて、うちわ。
団は、まるいって意味だから、丸い扇ってことだろう。
団扇は、地方によって素材や形が違っていて、その土地の人間の気質が現れてて面白い。
江戸時代後期には、歌麿や豊国みたいな有名な浮世絵師の絵も、団扇に使われるようになった。
今思えば、江戸庶民はかなり芸術的な団扇で、パタパタやってたってことになる。
全国団扇扇子カレンダー協議会ってのがあって、何で団扇と扇子とカレンダーがつるんでるのかっていうと、会社や商店の名入れをした、販促用アイテムってくくりなんだな。
暑い日に街を歩いてると、広告入りの団扇をよく配っている。
子どもが行く先々でもらってくるから、あのプラスチックの団扇が、家に何本もたまっちゃってる。
プラスチックのは、重くてしならないから、強い風は来るけど、ちっとも涼しい感じがしない。
竹の骨に紙貼った団扇は、軽くてしなやかで、柔らかい風がきて涼しい。
だから、こっちは竹のやつしか使わないんだな。