瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

イヤホーン

電車の中で、イヤホーンを耳につっ込んでる人が沢山いる。街中でも同じこと。両耳から電気コードたらして、空ろな目つきで歩いてる人の波を見たら、異様だね。のべつ音楽聴いてないと、死んじゃうって人はいない。寸暇を惜しんで語学を勉強してる人も少ない…

ヒトの月経周期は、月の満ち欠けの周期と、ほぼ一致すると言う。それを考えたら、ニワトリのことが心配になった。少し、卵生みすぎじゃないの。卵は物価の優等生と言われ、戦後の昭和24年から、オイルショック前の昭和48年まで、諸物価が上がる中、ずっ…

相当昔の話なので、前後のことは覚えてないが、皆の前で師匠が言った。「さて、家が出来上がり、建具屋が襖を運び込む。その時、寸法が合わなくっても、鴨居や敷居はいじりませんよ。襖の上下を鉋で削るもんなんです。」人も襖と同じだって言うんだな。後か…

似ビール

ビールは税率が高いそうで、麦芽の比率を低くしたビール風の、発泡酒ができた。これは、ビールより安い。今度は、ビールや発泡酒とは別の材料、製法のビール風味飲料の「第三のビール」ができた。発泡酒よりさらに安い。各社とも技術がすごいから、ビールと…

月の裏側

うさぎが月で餅をついてるって話は、月の模様から生まれたんだろうけど、考えたら、月の模様はいつも同じだ。月って、いつも同じ面をこっちに向けてるってこと。月は地球の衛星だから、地球のまわりを回っている。27.3日で一周する。同時に、月そのものも回…

カラオケ

芸人やバラエティー系の人が、カラオケを歌う番組を時々やっている。たまたま見た人の歌が、お世辞にも上手とは言えなかったのに、すごく感動したことがある。その歌の意味に、その時初めて気づかされたんだな。それって多分、伝えようという強い思いが、ス…

ペットボトル

軽くて、ぶつけても割れなくて、蓋ができて持ち運びに便利。会議や研修の時、ペットボトルを持ち込んでいて、誰かが発言してる時でも、平気で茶を飲むやつがいる。ビルの中は空調で乾燥するから、こまめな水分補給を、なんて言うけど、上司が話してる最中に…

彼岸

お盆は、新暦のお盆(7月15日)と月遅れのお盆(8月15日)、それに旧暦のお盆(七月十五日)とあるが、彼岸は新暦でも旧暦でもいっしょ。月遅れは存在しない。彼岸ってのは、二十四節気の秋分を中日にした七日間のこと。この二十四節気が、太陽の系列…

わかめ

日本人は海藻をよく喰う。カロリー0でミネラルが豊富。健康志向にはうってつけだが、それより何より、美味い。昆布、海苔、ひじき、寒天それにわかめ。中でもわかめは好きでよく食べるね。今は便利になって、カットしてある乾燥わかめが手軽で良いけど、味…

三日月

今日は旧暦八月三日。月は三日月。日没のころ西の空に現れる。みんな、何となく細い月を三日月って呼ぶけど、本当の三日月は相当に細いよ。今度、さがしてごらん。旧暦だと月のない日を新月って言って、朔(ついたち)に当てるけど、ユダヤの方の暦では、二…

祝日

シルバーウィーク?何が5連休だ。昔は、9月15日が敬老の日だったのに、いつの間にか9月の第3月曜日に変えちまって、秋分の日は昔と変わらないから、祝日と祝日にはさまれた日は、国民の祝日になるっていう法律によって、今年は5連休。11月頭の大型…

今日は旧暦の八月一日。「朔」と書いて「サク」「ツイタチ」と読む。「ついたち」ってのは「月立ち(つきたち)」の訛りで、「立つ」は、立春や立秋の「立」と同じで、始まりのことだから、「ついたち」は、月の始まりって意味。とくに、八月一日は八朔(はっさ…

電話

小さい頃、うちには電話がなかった。学校の連絡網には(呼)と書いてあり、これは呼び出し電話のことで、近所の電話のある家が、緊急連絡の取り次ぎをしてくれていた。個人情報なんてことを、誰もなんとも思わなかった時代のことだ。そのうち、黒い電話がうち…

ビデオ

4年程前にブラウン管のテレビがこわれて、このままテレビ無しの生活に入ろうかと思ったが、反対され、液晶のを買った。かさばらなくていいが、今度はテレビの下に敷いてたビデオデッキが邪魔になり、結局、押入の中にしまった。「ビデオが見られない」って…

提灯

もうすぐ秋祭りだから、あちらこちらで提灯がゆれてる。さすがに蝋燭じゃなくて電球だけど、むしろ、蝋燭の入ったのを見たことの方が少ないから、電球でも充分にノスタルジーだ。満月は産婆の提灯って言って、満月の夜は出産が多くて産婆さんが忙しいってこ…

うどん

若い頃は粋がってて、そばしか喰わなかった。人がきつねうどんを頼めば、こっちはきつねそばを喰った。今じゃ頭で食わなくなったから、その時の気分で、うどんでもそばでも良い方を食べる。でも、うどんの方がバリエーションがある分、食べる機会は多いかも…

二十六夜待ち

今じゃ知る人もほとんどいないが、昔は二十六夜待ちって行事があった。今日が旧暦七月二十六日、丁度その日に当たる。二十六夜の月は真夜中に出る。受け月っていって、三日月の逆向きで少し太めの月が、上に口をあけて昇ってくる。その姿が、観音菩薩と勢至…

浮世絵

どういうものか、浮世絵が好きでね。浮世絵の美術館にはちょくちょく行くし、歌舞伎も見る。それ風の絵も、描いてみることもある。浮世絵を勉強したいとか、浮世絵が欲しいと思ったことはない。ただ漠然と、そのたたずまいが、こっちの心にしっくりくるんだ…

マーガリン

去年の5月、台所のテーブルでぼんやりしていたら、ふと、マーガリンが頭に浮かび、何故か「喰うのをやめよう」と思った。安かったから、一つ余計に買ったところらしかったが、どうにも使いたくなくなったので、二つとも捨ててしまった。あとになって、どう…

丸々と太ったのがあったから、今日は鯵にした。頭を落とし、ワタを取り、三枚におろす。それから、腹骨をそぎとり、皮をむく。中骨と腹骨は捨てずに軽く塩をして、焼き色がつくまであぶっておく。身はそぎ切りにして、長ねぎの小口切りといっしょに包丁でた…

有明

今朝、見送りの後、空を見上げた。カラリとした風が吹き、少し肌寒く、高く澄んだ青空に、くっきり白い月があった。有明の月だ。旧暦の十六日以降は朝まで月が残るから、有明の月という。毎日、50分ぐらいづつ月の出は遅れながら、月は少しづつ欠けてゆく…

電子レンジ

電子レンジはマイクロ波を照射することによって、その物体の含む水の分子を振動させ、まさつ熱を生じさせて、全体をあたためるんだってね。すこぉし怖い。130℃で2秒殺菌した牛乳と、65℃で30分殺菌した牛乳の成分を比べる実験で、130℃2秒の方のカ…

廿日

今日は旧暦七月廿日(はつか)。廿はニジュウと読み、十がふたつ合わさった形を表す。去年の不便利帖の廿日を読むと、2/26「線香の匂い記憶に蘇る」、ひと月とばして、4/25「思い出す日」とあり、とばした月は二日ずれるが、3/25「線香のにおい…

時計

旧国鉄の懐中時計を持っている。これは祖父の形見だ。文字盤にSEIKOSHAと書いてある。所々メッキがはがれ、少々サビは出ているが、竜頭をまけば、ちゃんと動く。時計は正確なのが良いと思ってた頃もあって、デジタルを使ったこともあるが、今はもっぱら、手…

改暦

「明治五年十二月三日を以て、明治6年1月1日とする」という太政官布告が出されたのが、明治五年十一月九日。ほんの23日前に急に言われても、もう来年の暦は売り出してるし、暦屋は大変困ったもんだ。日本の近代化や、外国との交渉上、改暦は必要だった…

ひめ暦

ひめ暦を書きはじめて、丁度十年になります。和紙に墨で一枚一枚書いた旧暦の、ひめくり暦というスタイルは、最初から変わっていません。ひめくり暦を略して「ひめ暦」であり、やや小ぶりな可愛い姿から、petit calendarの意味の「ひめ暦」でもあります。毎…

周波数

テレビやラジオ、携帯電話の電波など、目には見えないが、身の回りには無数の電波が飛び交っている。そいつをムンズとつかまえて、映像や音声にしてみせてくれるのが、テレビやラジオ、携帯電話で、つかまえるための手がかりが周波数だ。人間の身体も同じこ…

大逆転

この前の選挙で、民主党が自民党に大勝した。民主党が113議席から308議席に伸ばし、自民党が300議席から119議席に減った。数字的には大逆転だ。あとは内容だな。今や、多少の変化ぐらいでは済まされない。大逆転が期待されている。怖いことかも…

えのき、舞茸、ぶなしめじ、なめこ、椎茸、マッシュルーム、きくらげ、エリンギ、山伏茸に松茸。お店で年中売っているけど、やっぱりどこか秋の感じがする。茸が好きでね、でも、残念なのが落ち葉や土の香りのしないこと。昔はせいぜい椎茸ぐらいしか売って…

一家

今日は母の命日だった。父もすでに他界しており、墓に向かって手を合わせながら、ご先祖様へと思いをはせる。そして、今ここにいる妻や子、さらに未来の孫たちのことを思うと、一家の繁栄を強く願わずにはいられない。それは、家を飛び出した若い頃には、全…