瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

いられない人

人事ってのは、むずかしいね。 面接されることはあっても、面接する側になったことはないが、あれは神経戦だと思う。 履歴書にある経歴と、面接の印象だけでは、正直、判断しかねるんでね。 華々しい過去の持ち主なのに、なぜ、今ここで面接をうけている?っ…

こころざし 深き人には いくたびも あはれみ深く 奥ぞ教ふる (利休百首より)

♪ 羽 鐶 箸 香合 釜のふた 鐶かけおきて 釜しきを出す 炉掃いて 下火なおして 灰蒔いて 掃いて 炭つぎ 掃いて 香焚く 15cm四方ぐらいの白い和紙に、こんなふうに、筆で書かれたものが出てきた。 これは、裏千家茶道の初炭手前の手順を、覚えやすくしたも…

独坐大雄峯

独坐大雄峯(どくざ だいゆうほう) ひとり この雄大な山に坐していること ありがたいと思うことって、何ですか? あらためて言われると、答えに困るけどね。 うれしかったことや楽しかったことは、過去にいくつか、あるにはある。 でも、そういうことではな…

取り壊し

老朽化ってことで、取り壊すことになった。 東京オリンピックより前に建てたんだから、人間でいえば還暦間近だ。 団地っていっても、長屋をタテに4段重ねたような感じで、下町風の近所付き合いがあった。 おととい見に行ったら、半分壊されていて、今日見た…

春は原宿

春は原宿 やうやう白くなりゆく山際 少しあかりて 紫だちたる雲の 細くたなびきたる 原宿は、いつも人でいっぱいだけど、春はまた格別だな。 受験が終わり、卒業して春休み、新しい生活が始まる前の、宙ぶらりんな微妙な感じ。 今も昔も、竹下通りはチャラチ…

ひなあられ

ひなあられは、米粒のはぜたようなやつに、砂糖がまぶしてある。 ピンクや緑のもあって、大玉のがまざってる。 子供のころは、弟と大玉の取り合いになったね。 ところが、学生時代に京都で喰ったやつは、甘くなかった。 煎餅の、粒の小さいやつって感じ。 醬…

やさしさ

ジョージ・ウィンストンのピアノが、80年代の懐かしい場面を連れてくる。 みんな、やさしかったよな。 たいがいの事は断らなかったし、むしろ、すすんで損をしていた。 バカさ比べをしてたようなもんだ。 それが、ある種のやさしさで、カッコいいと思って…

教外別傳 不立文字

教外別傳 不立文字 (きょうげべつでん ふりゅうもんじ) 教えのほかに むしろ伝えるべきものがある 教えや文字では伝えることのできない 何か 一生懸命に勉強して、やっと大学に入った。 その揚句が、イタ飯屋のバイト三昧。 ある時、こっちの仕事の何を見…