瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

ひなあられ

ひなあられは、米粒のはぜたようなやつに、砂糖がまぶしてある。
ピンクや緑のもあって、大玉のがまざってる。
子供のころは、弟と大玉の取り合いになったね。
ところが、学生時代に京都で喰ったやつは、甘くなかった。
煎餅の、粒の小さいやつって感じ。
醬油だか塩だかの味で、桜エビや青のりで、うっすら色がついている。
これはこれで美味い。
料理だと、関東風は辛めで、関西風は甘めだけど、ひなあられは逆だった。
関東風が甘く、関西風が辛い。
材料は、関東がうるち米で、関西がもち米。
色はどちらも、ピンク・白・緑で、これは多分、菱餅の三色からきている。
関西風のも美味いけど、記憶の中枢に響くことはない。
甘いやつを喰うと、子供のころの、優しい人たちの思い出が、おぼろによみがえってくるようだ。