瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

しっかり

この国の政治家は、“しっかり”って言葉が好きみたいだ。「この件について、今後どのようにしていくつもりか」と記者に聞かれて、「関係機関とよく協議した上で、しっかりと対処していきたい」なんてことをよく言っている。これは、何も考えてませんって言っ…

マルガリータ

マルガリータは、メキシコ生まれの女だった。若い頃、せがまれて狩猟に行ったことがあり、その時、不慮の事故で死なせてしまった。あれは、誰が撃った弾だったのか。そんなことは、どうでもいい。もうマルガリータは、もどって来ない。テキーラ・・・・1/2…

雑草

雑草は、作物より成長が早い。とくに夏場は、ちょっと油断すると、作物の分の養分を横取りして、茂った葉っぱで日の光まで横取りする。ぼやいてても始まんないから、黙って草を刈ることにする。本当は、根っこから抜いた方がいいんだけど、何しろ量が多いか…

シソ科

シソ科のみなさんには、いつもお世話になっている。シソ科って、たくさん仲間がいるからね。大葉に赤紫蘇、バジルにオレガノ、ミントにラベンダー、ホトケノザにオドリコソウ、意外なところではローズマリーと、数え上げればキリがない。見た感じはそれぞれ…

LED

LEDってのは、Light Emitting Diode、つまり発光ダイオードのこと。震災後の原発問題もあって、電力不足による節電のために、LEDが注目されている。今は値段が高いけど、寿命が長いうえに、消費電力が少ないし、電気代も安くつくってことらしい。こ…

梅ジャム

梅の実が落ちてたんで、拾ってきた。量が半端だし、多少いたんでるのもあるから、ジャムを作ることにした。作り方は、いつものように適当。梅の実を洗って、ホーローの鍋でゆでる。いい匂いがしてきたら、大体やわらかくなってるから、ザルにあける。ザルの…

暴露

平気でぶちまける奴がいる。どうでもいいような個人情報の保護がやかましいのに、あまりに個人的過ぎる内容は保護されない。表現の自由だ、知る権利だって言うけど、それは良識の上に成り立つセリフだ。週刊誌やワイドショーに良識を求める方が、まちがって…

ひとり飯

下宿するまでは、ひとり飯を喰ったことがなかった。うちは必ず家族そろって、飯を喰ってたんでね。だから、一人暮らしを始めたとき、好き勝手な時間に飯が喰えることが嬉しかった。何しろ、幸せだったってことだな。今は、おのおのいろんな生活パターンがあ…

脱法ハーブ

脱法ハーブってのがある。洋食に入ってるやつじゃないよ。麻薬まがいのものだから、こっそり売ってるのかと思ったら、自動販売機でも売ってるんだってね。売る側は、あくまでもお香だって言い張っている。大麻は法律で禁じられてるから、それによく似た成分…

噛む

忙しくて、サラダを食べる時間がない。それで、野菜ジュースを飲むらしい。それすら面倒なのか、サプリメントなんてのもある。サプリメントってのは、付録って意味だから、メインにしてはならない。栄養価的には充分ってことになってるし、効率的に摂取でき…

スジャータ

釈迦は6年のあいだ苦行を続けたけど、悟ることはできなかった。そして、やっとのことで尼連禅河の畔にたどりついた。そのボロボロの姿を見て、乳粥を食べさせたのが、スジャータっていう娘だった。粥を喰った釈迦は少し生気をとりもどして、尼連禅河の水で…

情報番組

テレビは、情報番組だらけだ。全部がそうだと言ってもいい。ある目的のために必要な知識のことを情報っていうんだけど、目的もなく必要もないムダな知識を、一方的に押しつけてくる。見なきゃいいだけの話なんだけどね。それでも、つい見ちゃって、画面にむ…

父の日

父の日は、国によって日がちがう。日本じゃ、6月の第3日曜日だ。6月に入ると、父の日商戦が始まって、母の日ほどじゃないけど、ギフト用の商品が相当に売れる。いつからそんな風になったのか。この国では、心が無くても物は動く。金を使って物を贈ること…

出張料理

出張料理 瞳堂 はじめました。 季節の味を ありのままに その場で おつくり致します ご自宅で いつものようにくつろいで ゆっくりと お召し上がりくださいませ 伊太利コース(ある日の一例)前菜 海の幸のサラダパスタ フレッシュトマトの冷製フェデリーニ主…

ペース

ペースは、歩調とか速度のこと。速度っていえば、スピードって言葉もある。“ペース”と“スピード”は、どうちがうんだろうか。「ペースが乱れる」とは言うけど、「スピードが乱れる」とは言わない。“スピード”は単純に速い遅いのことだけど、“ペース”は、ほか…

周梨槃特

釈迦の弟子に、周梨槃特(しゅりはんどく)って人がいた。頭が悪くって、ありがたい釈迦の言葉も覚えられず、修行どころのさわぎじゃなかった。釈迦に一本の箒を与えられて、したすら掃除をするんだけど、釈迦は一向に「きれいになった」とは言わない。ある…

前兆

何事にも、前兆ってのはあるもんだ。リュウグウノツカイっていう、体調10メートルもある深海魚が、何匹も打ち上げられたことがあった。打ち上げられた場所は、東日本大震災の海域じゃなかったし、震災の一年前のことだったから、前兆とは言えないかも知れな…

納豆

とうふは、豆が腐るって書くけど、腐ってはいない。字だけでいうと、なっとうにこそ「豆腐」って字を当てたいくらいだ。でも、納豆も腐ってるわけじゃない。蒸した大豆を稲藁に包んどくと、稲藁についてる納豆菌によって発酵する。あれは、糸をひけばひくほ…

エネルギー

エネルギーって言葉は、ドイツ語の“energie”から来ていて、「活力」って意味だ。断食は、その活力源を断つ修行のこと。これは、空腹に耐えることより、欲を去ることが本意なんだろう。メシを喰わないこと自体は、そんなに大したことではない。腹が減ったくら…

どくだみ

どくだみは、名前は毒っぽいけど、薬になる。十種類の薬効があるんで、またの名を十薬(じゅうやく)。草むしりの時、うかつにさわるとものすごく臭いけど、乾燥させるとにおわなくなる。花の咲く今頃が、薬効成分が高まる時期だから、刈り取ったやつを陰干…

選挙権

日本国民の、20歳以上の男女に選挙権がある。歴史的に見て、選挙権を獲得するまでには、いろいろ大変なことがあったはずだ。せっかく勝ち取った選挙権なのに、この国の投票率は低い。50%に満たないことも珍しくない。「選挙なんか行ったって、世の中が変わ…

出会い

時々、茶事をやるんで、懐石の献立を考えてみる。奇をてらわずに、当たり前のやつがいい。それでも、プロはどんな風にやってるのか、本を参考にすることがある。今は、いろんな本が出ているね。写真が綺麗だし、料理もこっている。出版業界も料理の世界も競…

潮汐

海のしおの満ち引きを、潮汐という。さんずいに「朝」、さんずいに「夕」、どちらも「しお」と読む。「潮」はあげしおで、「汐」は引きしおのこと。新月と満月の頃が大潮で、しおの満ち引きの差が大きく、上弦と下弦の頃が小潮で、しおの干満の差が小さくな…

笑顔

笑顔が悪かろうはずがない。職場の研修でも、手鏡持って、笑顔を作る練習をさせられることがある。笑顔には、何かとメリットがあるんでね。でも、顔の筋肉の動かし方がうまくても、心が無ければ、ただ身を削ることになる。喜怒哀楽って言葉があるように、人…

パイナップル

実の形が松ぼっくりに似てて、味がりんごに似てるから、松(パイン)とりんご(アップル)で、パイナップル。表面にある亀甲形のもようは、一つ一つが花の咲いたあとだから、150個ぐらい花が咲いたってことなんだな。品選びでいつも迷うんだけど、黒っぽいの…

小さい白いにわとり

昔、国語の教科書に出ていたおはなし。 『小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。 「この麦、だれがまきますか。」 豚は、「いやだ。」といいました。 猫も、「いやだ。」といいました。 犬も、「いやだ。」といいました。 小さい白いにわとり…

自在

「座右の銘は?」って聞かれたら、何て答えようか。聞かれることもないとは思うけどね。好きな言葉は、“ベリタス リベラビット ボス”。“真理は汝をして自由を得さしむ”だな。これは、キリスト教の聖句なんだけど、この中の“自由”って言葉がちょっとひっかか…

品種改良

人間にとって都合のいい特性を持った動物や植物を、人為的に生み出すのが品種改良。品種改良は改良だから、良い事なんだろうか。たくさん収穫できるとか、味が良いとか、病害虫に強いとか、良いもの同士を掛け合わせて、より良い物を作り出す。確かに、効率…

今年は、雷が多い。それもかなり強烈で、雹(ひょう)が降ったり、竜巻が発生したりもしている。雷の発生のメカニズムが分かってる今でも怖いんだから、何も知らない昔の人は、相当に怖かっただろう。平安時代の京の都では、菅原道真の祟りだと思ってたくら…