瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

どくだみ

どくだみは、名前は毒っぽいけど、薬になる。
十種類の薬効があるんで、またの名を十薬(じゅうやく)。
草むしりの時、うかつにさわるとものすごく臭いけど、乾燥させるとにおわなくなる。
花の咲く今頃が、薬効成分が高まる時期だから、刈り取ったやつを陰干しして、どくだみ茶を作る。
薬局でも売ってるけど、自分で作ればタダだからね。
刈っても刈っても、毎年はえてくるんだから、ありがたいことだ。
効用は、利尿作用があるだとか、動脈硬化の予防になるだとかいう。
何しろ、毒だし全般に効果があるってことなんだな。
現代人にとって、必要なものより不要なものの方が多いんだから、身も心もどくだみを欲しているんだろう。
どくだみの花って結構きれいなのに、臭いの先入観のせいか、あまり見向きもされない。
実は、夜のどくだみがいい。
月影に、ほの白く光るように咲く姿が、なんとも言えずに美しい。