瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

オリンピック

今、ロンドンでオリンピックをやっている。前回は、北京だった。それは分かってるんだけど、北京が4年前ってのが、どうも信じられない。感覚的には、去年あたりだったとしか思えない。この4年間、いったい何をやってたんだろう。選手にとって、この4年間…

羽化

夕方、庭の桃の木に何かぶらさがっていた。よく見たら、色の白いセミだった。ちょうど今、羽化したところなんだな。羽根は小さくちぢれていて、からだはまだ軟らかい。セミは、不完全変態っていって、蛹(さなぎ)にならず、幼虫からいきなり成虫になる。こ…

空蝉

“空蝉(うつせみ)”は、セミのぬけ殻のこと。言葉の響きが、なんとなく切ない。源氏物語にも、空蝉っていう女が出てくる。あれも、切ない感じの人だった。“現人”と書いても、“うつせみ”って読む。これは、現(うつし)臣(おみ)の約だから、「現世に生きる…

文庫本

夏になると、文庫本が読みたくなる。夏は暑いから、本なんか読みたくないんだけど、文庫本だけは別だ。なんでだ。昔の、文庫本のキャンペーンの影響だろう。新潮の100冊。「知性って、すぐ眠りたがるから、若いうちよ」桃井さんが、ものうげにつぶやいた。以…

木陰

木陰は涼しい。木があるってことは、土があるってことだ。土があり木があるのは、そこに水があるってこと。だから、木陰は土と水の恵みなんだな。ビルの陰だって、日の光をさえぎってるんだから、温度は低くなってるけど、ほっとできる涼しさはない。木陰っ…

立ちん坊

立ちん坊って仕事があった。明治・大正の頃、坂の下に立っていて、大八車なんかが通りかかると、後押しをしてお金をもらう仕事。とくに知識も技術もいらないし、広告・宣伝をする必要もない。通りかかった人が困ってれば、助けるってだけ。実際のところは、…

酒解禁

これだけ暑くっちゃ、呑まずにゃいらんないよ。禁酒は、ほぼ2ヶ月に及んだ。途中、よんどころない理由で飲んだ日もあったけど、2012年がはじまって207日のうち59日も酒を抜いた。2割8分5厘の禁酒率だから、プロ野球でも通用しそうだ。うちは、クーラーを…

希望

“希望”なんて言葉、すすんで口にしたことはなかった。とくに意識したこともなかったんでね。震災で多くのものを失った人たちは、どんなにささいであっても希望がなかったら、そこにいることすら出来ないだろう。そう口では言えるけど、どれだけ実感していた…

ストリートビュー

ストリートビューは、せつない。むかし住んでいた住所を入力したら、あの街が現れた。あの頃の家は、もう別の建物になってたけど、よく遊んだ神社はそのままだし、知ってる家も何軒かはあった。畑はけっこう残ってるけど、雑木林はほとんど住宅に変わってい…

クール

“クール”ってのは、放送業界の専門用語。1年を4つに分けた四半期のこと。3ヶ月だから、大体13週間。今のドラマは、1クールで10~12回で終わる。昔は、長いドラマが多かった気がするけどね。人気俳優の奪い合いで、スケジュールが制約されて、ドラマが短く…

庭の桃の木に、実がなった。照手水蜜っていう種類の桃で、照手姫のように美しい花を咲かせ、水蜜桃のように甘い実がなる。今年の冬は寒くて、花の咲くのが遅かったから、どんなものかと思ったけど、結構いっぱい実がなった。大きさは直径5cmぐらい、それで…

モンドセレクション

昔よく食べていたお菓子のパッケージに、金メダルみたいな絵がついていた。それが、モンドセレクションだった。1961年にベルギーの民間団体が作った。特別金賞、金賞、銀賞、銅賞ってあるんだけど、これは1位、2位、3位って意味じゃない。絶対評価だから…

てぃんさぐぬ花

『てぃんさぐぬ花』は沖縄民謡。何度聞いても泣ける。 ♪てぃんさぐぬはなや ちみさちにすみてぃ うやぬゆしぐとぅや むちにすみり♪どう、泣けるでしょ。意味は、 『ほうせんかの花は 爪先に染めなさい 親の言うことは 心に染めなさい』“心に染める”って言葉…

符合

妙にリアルな夢を見た。色の黒いユルブリンナーが出てくるんだけど、後で考えたら全然似てなくて、丸坊主でマッチョな黒人が主人公だ。ブルーのストライプのクレリック・シャツに真っ赤なネクタイをしていて、一仕事終わった風で、ゆったりと椅子に座ってい…

梅雨明け

今日、梅雨が明けた。きのうも、おとといも晴れてたんだから、おとといが梅雨明けでもよかったくらいだ。結構いい加減な感じだけど、データ化された途端に正当性を持つんだから、世の中とは概してそんなもんなんだろう。真っ青な空、眩しい太陽、入道雲にセ…

デモ行進

デモ行進が通る。反原発のデモだ。家にいても大声が聞こえるし、外を歩けば、行く手をデモに阻まれる。そのくらいでなきゃ、主張にならないってことかも知れない。反原発の主張と同時に、「メディアよ、この行動をきちんと伝えろ!」ってのがあった。10万人以…

サミー・デイヴィスJr

サミー・デイヴィスJrが、ふと頭をよぎった。何でだろう。20年以上前に、この世を去っているから、若い人は名前すら知らないかもしれない。ウヰスキーのCMが、強烈に印象に残っている。コミカルなんだけど、ものすごくおしゃれでね。子ども心に、早くおと…

扇風機

扇風機は、100年以上前からある。その間、プロペラ回して、風を送るっていう基本構造に変化はない。最近、プロペラのない扇風機ってのもあるけど、“扇”がついてないんだから扇風機とは認めない。今のは、首振りの角度が選べるようになってたり、風のタッチが…

新暦盆

盆は、七月十五日。明治五年の改暦の時に、旧暦の日付をそのまま新暦の日付に移動することになったから、新暦7月15日が盆になった。実際のところ、1ヶ月ほど前倒しになったんだから、季節感はあわない。東京あたりじゃ、梅雨の最中だってのに、生真面目…

パンダ

パンダは、ネコ目クマ科。中国では、大熊猫と書く。どう見ても、猫じゃなくて熊だけどね。ただ、他のクマとちがって、物をつかむことが出来る。そのせいか、しぐさがどことなく人間臭い。主食は、竹や笹。妊娠期間は短くて、ごく小さな赤ん坊を産む。あの環…

長期予報

8日以上先の天気を予想したものを、長期予報という。季節予報と言ってもいい。気温が高いか低いか平年並みか、雨が多いか少ないか平年並みかっていう表現をする。最近の激しい気象状況をみてると、平年のデータが基準としての意味を失いかけてるような気も…

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは、ほとんど飲まない。ミネラルっていっても、内容についての規定はないから、軟水から硬水までいろんなのがある。健康のために飲む人もいれば、おしゃれで飲むって人もいる。こっちは気にしないから、水道水で充分だ。“水が合う”なんて…

梅干し

梅干しは、すごい。何しろ、身体にいい。梅干しに含まれるクエン酸が、エネルギーの代謝を活発にさせる。梅干し一つで、酒一合の酸を中和するんだってね。五合呑んだら、梅干し五個でチャラになるってこと。ところで、日本中に梅干しはあるけど、外国にはあ…

てきめん

人は、すぐに結果を求めたがる。だから、“てきめん”って言葉に弱い。“てきめん”とは、効果がすぐにあらわれること。経験から言って、それほど効果てきめんなものはないし、てきめんに効果があらわれても、それがなかなか続かない。むしろ、本気で結果を出し…

7月7日

7月7日は、7月7日。七夕ではない。七夕は、旧暦の七月の七日のことで、今年は8月24日に当たる。七夕を新暦でやり、お盆を月遅れでやると、一ヶ月以上あくから、行事のつながりがわからなくなる。旧暦七月の七日、七夕。朝夕は秋の気配がただよいはじ…

わら半紙

昔、小学校で配られる紙ものは、ほとんどわら半紙だった。テストにプリントに学級新聞。卒業文集も、わら半紙だった気がする。稲藁や麦藁を原料にしてたらしいね。あの頃のは、本当にガッサガサで、消しゴムで消すと紙がめくれた。あと、わら半紙といえば、…

雑巾

小学生の頃、母親がミシンで縫ってくれた雑巾で、教室をそうじしたもんだ。今じゃ、雑巾はお店で買って来るものらしい。忙しくって縫う時間がなかったり、ミシンが家になかったり、あっても縫えなかったりするんだろう。雑巾なんかないって家も、あるのかも…

ラニーニャ

ラニーニャは、女の子。エルニーニョ(男の子)と正反対。南米ペルー沖の海面水温が、平年より低くなるのが、ラニーニャ現象。ラニーニャの時は、異常気象になるんだってね。世界中のいろんな場所で、その影響の出かたはちがうんだけど、日本では酷暑厳冬の…

雨音

雨の音はいい。雨の降り方の数だけ、雨音はある。雨音は、耳では聞かない。目を閉じて、頭の中に降る雨を聴く。だから、一番心地良いのは、窓を少し開け、寝ながら聴く雨音だな。ぬれることなく、雨につつまれる感じがいい。そして、雨は眠りへといざなう。…

反社会的勢力

今、反社会的勢力を排除する傾向が強い。たとえば、暴力団。いっしょにメシ喰っただけで、非難される。マンションの入居も拒否されるし、法事をやろうとしても断られる。こっちはつきあいがないから、良い人なんだか悪い人なんだか判断できないけどね。顔が…