瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

文庫本

夏になると、文庫本が読みたくなる。
夏は暑いから、本なんか読みたくないんだけど、文庫本だけは別だ。
なんでだ。
昔の、文庫本のキャンペーンの影響だろう。
新潮の100冊。
「知性って、すぐ眠りたがるから、若いうちよ」
桃井さんが、ものうげにつぶやいた。
以来、夏になると、文庫本が読みたくなるんだから、単純なもんだ。
文庫本ってのは、もともと名著の普及のために出来たものらしいね。
最近の文庫本は、名著とは程遠いものばっかりだから、読まない。
古いのを引っ張り出してきて読もうとするんだけど、字がちっちゃくて読めない。
夏になると、文庫本が読みたくはなるんだけど、結局は読まない。
思えば、昔っからそうだった。