瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

活気

最近、青山通りを歩いていると、空き地や空きビル空き部屋が目立つ。今の経済の状況からすると、似たようなことは、他の街でも起きているのかも知れない。よく、青山はファッションの街って言われる。よそから来るお客さんを当て込んで、よそから来た人がお…

博物館

何年ぶりかで、上野の博物館に行った。いつ行っても、ほとんど変わり映えしないからホッとする。本館に仏像が何体か展示してあって、宝物館にも、おびただしい数の仏像が並べられてるんだけど、いつ見ても違和感を感じる。何の背景も無いところに置かれてい…

開眼

久々に、刀の手入れをした。手入れって言っても、刀身の古い油を拭って、新しい油を塗るだけのことだ。鑑賞が出来れば面白いんだけど、物の本を読んでみても、さっぱり分からなくて困る。先ず、沸(にえ)と匂(におい)ってのが分からない。刀屋に行って、…

チンパンジー

野生のチンパンジーの母親が、死んだ赤ちゃんを背中に乗せて連れ歩いて、生きてた時と同じように大切に扱っている。ハエを追い払ったり、毛づくろいをしたりして、しまいにはミイラになっちゃうんだけど、大事に連れている。そういうのが、アフリカのギニア…

ペンキ

今日は、壁にペンキを塗った。築50年近いから、あっちこっちボロボロなんでね。住人が変わるたびに塗り重ねられたペンキが、湿気と熱のせいで、所々はがれかけている。これがみっともないから、先ず、はがれかけを全部こそげ落とす。そうすると、汚い下地…

八重桜

うちのあたりでは、ソメイヨシノはもう散った。お花見気分は失せたけど、今は、八重桜が満開だ。昔は、あの八重咲きってのが、ゴテゴテして野暮ったくて嫌いだった。桜の花として認めないっていうか、咲いてても全く気にもとめなかった。でも、今年から何と…

節約農法

うちでは、野菜の捨てちゃうようなところを、植えてみている。これが、節約農法。根三つ葉の根は食べられるけど、去年、根っこのところを植えといたら、けなげにも葉っぱを出して、立派な株に成長した。野菜というよりも、野草に近い育ち方をしてるから、茎…

Veritas

”Veritas liberabit vos(ベリタス リベラビット ボス)"これはラテン語なんだけど、昔から、言葉の響きが何となく好きでね。日本語に訳すと、"真理は汝をして 自由を得さしむ"になる。でも、真理って、何なんだろう。死ぬって事だけは、誰にとっても確かな…

旧友

デュッセルドルフに転勤になった友達が、久々に、出張でこっちに来てて、急きょ呑む事になった。中三の時に同じ組になって以来だから、相当長い付き合いだ。すごく馬が合うって程でもないのに、よくも飽きずに続いている。何でなんだろうって言ったら、「あ…

月桂樹

庭の月桂樹が、花盛りだ。葉っぱの付け根に黄緑色の花が咲くんだけど、葉っぱの感じや花の付き方を見てて、銀木犀に似てるなと思った。調べてみたら、銀木犀はモクセイ科、月桂樹はクスノキ科で、全く別物だった。英語でベイ・リーフ、フランス語でローリエ…

穀雨

今日は二十四節気の一つ、穀雨。百穀を潤おす春雨の降る頃ってこと。丁度、今日は雨になった。それも、やや温もりのある優しい雨だ。七十二候の初候は「葭始生(よし はじめてしょうず)」水辺の葭が芽吹き始める、穏やかな頃だ。次候は「霜止出苗(しもやみ…

キャベツ

ここんとこ寒いせいか、野菜の生育が遅れてるらしい。野菜は全般的に高いんだけど、キャベツの高値が特に話題になっている。高いなら、買わなきゃ良い。でも、そんな時に限って、お好み焼きや焼きそばが喰いたくなる。うちでは、いつもブロッコリーの茎をと…

アースデイ

地球のことを考えて行動する日、それがアースデイ。昨日今日と、代々木公園でイベントがあった。今年のコンセプトは、「愛と平和の地球の祭典」だそうだ。特に「エネルギー」、「食」、「農」にスポットをあてている。歩いてると、いろんなキーワードが出て…

雪月花

今朝、起きて外見たら、雪がうっすら積もっててびっくりした。1969年以来41年ぶりに、最も遅い降雪日の記録に並んだんだってね。桜が散った後に、雪が積もるってのも珍しい。雪月花ってのがあって、おりおりに趣のあるもののことを言う。花と月、雪と月を一…

桃の節句

今日は、旧暦の三月三日。庭に咲いた桃の一枝を、お雛様にお供えして、これが本当の桃の節句だ。新暦3月3日じゃ、桃の花は咲いてないからね。桃は、邪気を祓う力がとくに強い木だから、子どもの健やかな成長を願う節句には、なくてはならないものだろう。あ…

歌川広重

歌川広重の浮世絵を見てきた。広重と言えば、風景画だな。中でも一番有名なのが、東海道五十三次。広重は、風景の切り取り方が実に良くって、遠くの鐘の音や、風の匂いまで感じられるようだ。雨の絵も多くて、線で表現した雨を、一本一本彫るところなんかは…

新月

今日は、旧暦の三月一日。新月だ。新月に願い事すると、かなうって言うね。瞳堂主人は、旧暦のひめくり「ひめ暦」を日々書いている。旧暦的な考え方を普及させたい。そして、自然とともにある、当たり前な世の中に戻したいってのが、願いなんだな。共産主義…

外来種

本来そこにいないはずの動物や植物が、人為的か何かのはずみかで持ち込まれて、定着したのを外来種って言う。食用にするために連れて来たウシガエル。ウシガエルの餌にするために持ち込まれたアメリカザリガニ。スポーツフィッシング用に放流されたブラック…

木の芽

春の楽しみって言ったら、筍だな。とくに、若竹煮が好きでね。何がいいって、食感がたまんない。山のものと海のもの、出盛りの筍と採れたての新ワカメの、出会いの妙。味の相性もよく、どちらもアルカリ性食品だから、身体の調子を整えてくれる。旧暦的生活…

階段そうじ

こっちは、古い集合住宅に住んでいる。年に1~2度、建物の周りの草取りを、住人総出でやる以外は、自分ちのまわりのそうじは自分でやる。まあ、当たり前のことだな。共有部分の階段のそうじについては、一応、当番制になってるみたいだけど、実際は、気が…

雲錦

雲錦(うんきん)って模様がある。雲は桜で、錦は紅葉。日本の四季のなかで、もっとも美しいといわれる景観を二つ一所に盛り込んだ、贅沢な模様だ。それに、この模様は、実に使い勝手が良い。たとえば、茶の湯で使う菓子鉢に、この雲錦模様が描いてあったと…

花見

地下鉄を九段下で降りて、千鳥ヶ渕に出る。ここの桜は、なぜか枝を上には伸ばさない。お堀の水面に向かって、下へ下へと覆いかぶさるようにして見事に咲く。その様を上から見下ろせるんだから、花見の名所には違いない。さて、せっかくだから靖国神社にも行…

灌仏会

近くの寺の前を通ったら、本堂の前に見慣れないものがあった。近づいてみると、それは花御堂で、中に小さなお釈迦様がいて、天上と天下を指さしていた。今日はお釈迦様の誕生日、灌仏会だったな。キリストの誕生日の時は、前の晩から大騒ぎするくせに、お釈…

鍋島松涛公園

渋谷の東急百貨店本店の裏手の方に、鍋島松涛公園はある。江戸時代には、紀州徳川家の下屋敷だったのが、明治に入り、佐賀の鍋島家のものになって、松涛園っていう茶園をひらいた。それが、松涛って地名の由来になるんだけど、後に茶園は廃止されて、この小…

食料自給率

日本は、食料自給率が低いって言うね。四方を海に囲まれて、山が多く、たくさんの川が流れ、肥沃な平野に恵まれた日本。この国で、農・林・水産業が衰退してるってのは、おかしな話だ。自分とこで喰う分ぐらい、自分とこでまかなわなくってどうするんだ。ど…

清明

今日は、二十四節気の清明。「万物発して清浄明潔なれば此芽は何の草としれるなり」とあり、この清浄明潔から「清明」は来ている。全てのものが、清々しく明るくなる頃だ。七十二候は、初候が、「玄鳥至(つばめ いたる)」そろそろ燕も飛んでくるだろう。次…

太陽光発電

太陽光発電には、太陽電池を作るのに比較的コストがかかるとか、日がかげったら発電できないとかのデメリットがある。でも、二酸化炭素や熱を発生させない、クリーンな発電方法なんだってね。砂漠には雨が降らないから、大規模な太陽光発電所を造ろうってい…

切干大根

切干大根は、大好物って程じゃないけど、好きだ。たいがい、煮物だな。作りおきの冷めたのも美味いけど、やっぱり、出来立ての熱々はその上を行く。あと、酢の物にしても美味い。水でよくもどすだけで、煮ないから、あのシャキシャキ感がたまらない。切干大…

視力

すごく目が悪くって、視力は0.01ぐらいだ。30年前、初めてコンタクトレンズを入れた時は、見え過ぎちゃって驚いたね。でも、目が乾くから、3年前からはほとんどメガネにしている。それでも、最近は目が疲れるんで、レンズの度数を弱くしてもらった。困らない…

花嵐

今日、東京の桜は満開になったそうだ。ずいぶんと大ざっぱな言い方だけど、ソメイヨシノはクローン桜だから仕方がない。咲くとなりゃ、みんないっぺんに咲いちまうのさ。それにしても今日は、すごい風だった。ああいうの、花嵐って言うんだろうか。洗濯物が…