瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

月桂樹

庭の月桂樹が、花盛りだ。
葉っぱの付け根に黄緑色の花が咲くんだけど、葉っぱの感じや花の付き方を見てて、銀木犀に似てるなと思った。
調べてみたら、銀木犀はモクセイ科、月桂樹はクスノキ科で、全く別物だった。
英語でベイ・リーフ、フランス語でローリエ、日本語だと月桂樹。
何で、月桂樹って言うんだろうか。
中国に、月の桂の伝説がある。
月には桂の木があって、これを呉剛っていう人が切るんだけど、切っても切っても生えてくるって話。
ここに言う桂って木は、日本で材木にするカツラ科の桂の木じゃなくて、木犀のことらしい。
1900年頃に日本に初めて渡来した時、その香りの良いことから、月に生えてる桂って木はこんなのじゃないかと思って、月の桂の樹、月桂樹って名づけたんじゃないか。
これは、こっちの勝手な想像だけどね。
でも、もしそうだとすると、月桂樹の花を見て、銀木犀の花に似てると思ったこっちの直感は、当たらずとも遠からずってとこだな。