瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

穀雨

今日は二十四節気の一つ、穀雨。百穀を潤おす春雨の降る頃ってこと。
丁度、今日は雨になった。それも、やや温もりのある優しい雨だ。
七十二候の初候は「葭始生(よし はじめてしょうず)」
水辺の葭が芽吹き始める、穏やかな頃だ。
次候は「霜止出苗(しもやみて なえいずる)」
霜の降りる頃もやっと終わって、そろそろ稲の苗が生長する時分になる。
末候は「牡丹華(ぼたん はなさく)」
いよいよ牡丹が大輪の花を咲かせるんだろう。
春雨が降ると、「春雨じゃ、濡れて参ろう」っていう台詞を思い出す。
これは、戯曲の月形半平太の台詞なんだけど、そのモデルは、阪本龍馬の遠縁で、土佐勤王党の盟主の武市半平太だそうだ。
ところで、こっちは春雨が好きでね。
とくに、鍋に入れてポン酢で喰うのが好きなんだけど、春雨の降る頃が春雨との別れ時で、だんだん鍋もやらなくなる。
だから、別れを惜しんで、ここぞとばかりに鍋をやるのさ。