瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

リュウグウノツカイ

リュウグウノツカイっていう深海魚がいる。タチウオをでかくしたような姿に、頭から赤いヒモみたいなのをヒョロリと伸ばした、5m~10mの長さの魚だ。200m~1000mの深い海にいつもはいるから、その生態はほとんど知られていない。今までは、網にひっかか…

ヒキガエル

小雨の降るなか墓地をブラブラしてたら、どこからか幽かに、クワックワッって声が聞こえてきた。見たら、大きなヒキガエルが交尾している。そんなのが、あっちにもこっちにもいて、アスファルトの上も側溝の中も、細長い寒天質につつまれた卵だらけ。数えた…

ライバル

天才は、不思議と同時に現れる。二人は、ライバルと呼ばれて成長し、時代を築いてゆく。密教伝来の、空海と最澄。甲子園の、ハンカチ王子とマー君。フィギュアスケートの浅田真央とキム・ヨナ。オリンピック、今日の戦いはすごかったね。3位以下の選手も金…

春一番

今日は、春一番が吹いた。これは、立春から春分の間に、その年初めて吹く、南よりの強い風のことだ。今日もそうだったけど、春一番の吹く日は、気温がグッと上がる。でも、次の日は西高東低の気圧配置になって、寒くなることが多いんだってね。そんな、行っ…

血量

今日、献血に行ったら珍しくこんでて、待ち時間にカルテを眺めてたら、前回のデータに血量が3872mlとあった。血量は、男子で体重の約8%っていうから、まあそんなもんなんだろう。それにしても、4リットル弱か。一升ビンに2本とちょっと。血の入っ…

土踏まず

土踏まずは、人間にしかない。同じ二足歩行をしてても、サルには土踏まずはない。人間も、生まれたときには無くて、その後、正しく歩行しているうちに、土踏まずは形成されていく。それは、アーチ状になってて、クッションの役目をし、歩く時に受ける衝撃を…

半月

今日は、半月。旧暦だと、一ヶ月に二度、半月がある。上弦と下弦。月と太陽が、地球を中心にして直角になるから、月が半分だけ光って見える。半月を、太陽の要素50%、月の要素50%っていう捉え方で見るなら、満月は太陽100%で、新月の見えない月は、月100…

こたつ

うちには、こたつが無い。みんなのうちは、こたつ使ってるんだろうか。今日日は、それぞれの部屋に暖房が入ってて、おのおのやることもあるから、家族みんなが、こたつに集まるなんてことも無いんだろう。こっちが、子供の頃住んでた家は、こたつのある部屋…

人日

今日は、旧暦の一月七日。五節句の一つ、人日(じんじつ)だ。昔、中国で、正月一日を鶏の日、二日を狗の日、三日を猪の日、四日を羊の日、五日を牛の日、六日を馬の日、七日を人の日としていた。それぞれの日には、その動物を殺しちゃいけない。七日は人の…

雨水

今日は、二十四節気の雨水(うすい)。雪がだんだんに雨に変わってゆき、積もった雪や氷も解けて、水になっていくって頃だ。そろそろ春が兆して、農作業の準備に取り掛かろうって感じだな。七十二候は、初候が「土脈潤起(どみゃく うるおいおこる)」で、土…

予兆

物事には、必ず何らかの予兆がある。より注意深くあれば、より多くを気づくことが出来るだろう。何でか分かんないんだけど、2年近く前から、シンクロニシティが頻発し始めた。シンクロニシティを、「意味ある偶然の一致」って言うけど、その偶然の示すところ…

特異日

2月17日は、東京の雪の特異日なんだってね。ここんとこ、寒くってグズついた天気の日が続いてて、今日の予報も曇りのち雪になってる。多分、夜中あたりから降り出すだろう。特異日ってのは、偶然とは思えないほど高い確率で、ある気象状況が現れる日のこと。…

ヘルシー

塩分ひかえめ、だからヘルシー。糖分ひかえめ、だからヘルシー。油を使ってないから、ヘルシー。低カロリー、だからヘルシー。塩分、糖分、油、カロリー、全部ひかえめ。出来れば0が望ましいなら、何も喰わなきゃ、なおヘルシーだ。せいぜい長生きすること…

ねぎま鍋

鮪のアラの良さそうなのがあったんで、ねぎま鍋にする。これは、江戸のもんだ。醤油ベースの汁に、鮪とネギをぶちこんで、ふうふう言いながら喰う。鮪の別の呼び名で「シビ」ってのがあって、「死日」を連想するからか、昔は好んでは食べなかった。江戸時代…

旧暦正月

今年は2月14日が、旧暦の一月一日。旧暦だと、立春に近い朔が元日になる。立春は「春立つ」で、朔(ついたち)は「月立つ」だから、春が立ち月が立つ日を、先人は、年の初めと決めたんだな。きのう、旧暦の大晦日だから、忘年会をやろうってことで、熱海で年…

サトウハチロー

サトウハチローの詩は読めない。どの詩を読んでも、途中で涙があふれてしまう。かわいらしい詩があり、とっても楽しげな詩がある。でも、サトウハチローの心の何かが、こっちの何かと共鳴して、かすかにふるえ始めると、あとは同じ涙になる。小さくってはか…

いとこ

ここんとこ、いとこと会う機会がめっきり減った。昔は、正月だお盆だって言っちゃ、親戚で集まる機会があった。それは、家族の延長みたいなもんだったのに、今はもう、そういう付き合いもほとんどない。こっちも、それでもかまわないって思ってたけど、うち…

建国記念の日

2月11日は、建国記念の日。神武天皇が即位した日を、太陽暦に換算した日付で、昔は紀元節って言ったんだけど、戦後、日本国憲法の精神にそぐわないって事で、廃止になった。それが、昭和41年に名を変えて復活、今日に至る。子どもの頃、建国記念の日に、おば…

カップヌードル

久しぶりに、カップヌードルを喰った。チリトマトが一番好きなんだけど、今日はシーフードにした。これ、何年ぶりだろう。すぐに消えていく商品が多い中で、何年ぶりかでも存在してるって事は、やっぱ美味いから、生き残ってるってことだ。あれって、インス…

年の瀬

今日は、旧暦の十二月二十六日。いよいよ、年の瀬も押し詰まってきた。あと5日で年が明ける。年忘れなんていって、親戚や仲間とドンチャン騒ぎなんてのも一段落。そろそろ、門松も立て終わって、餅でもつこうかって頃だ。正月用品や、おせち料理の材料を買…

イワシ

映画「麻雀放浪記」でドサ健が、御徒町の闇屋でかじってた、メザシが最高に美味そうだった。メザシは、酒と博打によく似合うのさ。こっちは、カタクチイワシよりも、ウルメイワシのほうが好きなんだな。今日は、ウルメの丸干しの良いのがあったんで、あぶっ…

少子化

少子化のどこが悪いのか、よく分かんない。政治や経済の方からすると、不都合なことが多いらしい。でも、少子化ってのは、今あるいろんな問題から身を守るための、本能的なもんなんじゃないかね。晩婚化による晩産化。未婚率の上昇による無産化。金銭的理由…

歌麿の美人画で、二重瞼のがあった。ちょっと珍しい。浮世絵の、二重瞼は初めて見た。実際、江戸人の九割方が一重だったって事もないんだろう。一重瞼に描くのが、当時の美人画の様式だったのかもしれない。見比べたら、やっぱり、一重の方がスッキリして美…

むかし世話になった人と話したら、今、茶道具が売れないって言う。不景気だから、どの業界も厳しいのは同じだけどね。とくに茶道具は、出会いのものだから、いくら金を積んでも、気に入ったものが手に入るとは限らない。言ってみりゃ、目がないと買えないっ…

立春

今日は立春。今年みたいに、旧暦の元日(今年は2月14日)よりも前に立春が来るのを、年内立春って言うんだけど、特に珍しいことでもない。きのうの節分で、あっちこっちの鬼が追い出されたが、今日もまた鬼が追い出された。朝青龍が不祥事を理由に相撲界…

節分

立春の前の日の今日は、季節の分かれ目ってことで、節分。毎年、太巻きをこしらえて喰う。あの恵方巻きってやつは、もともと大阪の方の商家の風習らしいね。その年の恵方を向いて、心に願い事をしながら、切ってない太巻きを、一本丸ごと黙って食べる。太巻…

昭和の家事

「昭和の家事」っていう映画を見た。明治43年生まれの主婦の仕事を記録した映画だ。「半纏をつくる」では、古い着物や帯を使って、綿の入った半纏を仕立てていく。火鉢の炭で熱したコテで布をのし、きびきびと縫い上げ、綿を伸ばして入れ込む手つきは、と…

熱があったんで、暑いも寒いも分かんなかったけど、夜になってさすがに寒いなと思ったら、雪になっていた。うちのあたりは、一冬に、1~2回積もるほどだから、子どもの頃から、雪が楽しみだ。うちの子も同じで、ぬいぐるみのヒョウくんに「雪が積もってる…