瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

熱があったんで、暑いも寒いも分かんなかったけど、夜になってさすがに寒いなと思ったら、雪になっていた。
うちのあたりは、一冬に、1~2回積もるほどだから、子どもの頃から、雪が楽しみだ。
うちの子も同じで、ぬいぐるみのヒョウくんに「雪が積もってるよ」なんて、楽しそうに話しかけていた。
キリマンジャロの雪』ってのがあるけど、雪の中に豹の屍が横たわってるところしか覚えてなくて、内容は全く思い出せない。
ただ、何となくかっこいいようなイメージがあって、コーヒーは、キリマンジャロを飲むこともあるが、美味いと思ったことも無い。
雪も、降る場所によって、生まれる物語は全く違うもんだ。
日本の湿った雪には、やっぱり雪女だな。
雪に閉ざされた情念が、人の形になったものが、雪女なんだろう。
囲炉裏端で、ばあちゃんがポツリポツリ語る昔話の怖さは、シーンと胸にしみわたるものがある。
それにしても、凍える雪の夜に、音もなく訪れるものの正体って、一体なんだったんだろう。
熱さましに、燗酒を少しやりながら、ぼんやり思いをめぐらそうか。