瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

土踏まず

土踏まずは、人間にしかない。
同じ二足歩行をしてても、サルには土踏まずはない。
人間も、生まれたときには無くて、その後、正しく歩行しているうちに、土踏まずは形成されていく。
それは、アーチ状になってて、クッションの役目をし、歩く時に受ける衝撃をやわらげたり、身体全体のバランスをとるセンサーの役目をしている。
でも、今の生活では、アスファルトや靴の影響で、正しい歩行が出来にくくて、土踏まずが形成されないことがある。
それが、偏平足。
こうなると、クッションが無いのと同じだから、歩いた時の衝撃が、ぜんぶ脳天に響いちゃう。
それに、バランスをとるセンサーが無いわけだから、筋肉にぜんぶ負担がかかって、足がものすごく疲れる。
最近、土踏まずの無い人が増えてるんだってね。
サルから人間に進化する過程で、やっと手に入れた土踏まずを、進化しすぎた生活が、取り上げてしまった。
足を動かす筋肉を太陽に例えるなら、バランスをとる土踏まずは、月ってとこだな。
土踏まずのあるのが人間で、ないのがサルなら、生活に月があるのが人間で、ないのはサルってことになる。