瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

雨水

今日は、二十四節気の雨水(うすい)。
雪がだんだんに雨に変わってゆき、積もった雪や氷も解けて、水になっていくって頃だ。
そろそろ春が兆して、農作業の準備に取り掛かろうって感じだな。
七十二候は、初候が「土脈潤起(どみゃく うるおいおこる)」で、土の中に湿り気を帯びはじめる頃ってこと。
次候は、「霞始靆(かすみ はじめてたなびく)」で、うらうらと霞がたなびき始める頃。
末候が、「草木萌動(そうもく めばえうごく)」で、いよいよ草木も芽生え始めるってことだ。
日本は、面積は狭いけど、地形や気候は変化に富んでるから、雨水だからって、雪も止み雨に変わる頃って一概にはくくれない。
それでも、積もった雪にさえ、昨日とはちょっと違う、春の気を感じ始めるってことなんだな。
自然とともに生き、自然にとけ込んだ暮らしをしていた先人達の感性は、さすがに鋭いものがある。
ビルの中に一日中いて、今日は照ったのか降ったのか、暑かったのか寒かったのかすら分からない暮らしは、アンテナのないラジオみたいなもんだな。