博物館

何年ぶりかで、上野の博物館に行った。
いつ行っても、ほとんど変わり映えしないからホッとする。
本館に仏像が何体か展示してあって、宝物館にも、おびただしい数の仏像が並べられてるんだけど、いつ見ても違和感を感じる。
何の背景も無いところに置かれていて、何かスースーする。
博物館ってのは、そういう所だって言われちまえば、その通りなんだけどね。
多分、御本人も場違いな感じはしてるだろう。
動物園に無理矢理連れて来られた、動物みたいな感じだ。
見せてもらっといて、文句言うのもなんだけど、見せてくれなくっていいものもある。
何もかも隠さず見せようってのが太陽的発想なら、秘すべきものを秘すのが月的発想だろう。
ならば、仏像とは月的発想で接するのがいい。
話は変わるけど、博物館の中で、美味いものを喰おうなんていう贅沢は考えてなかったんだが、あそこのレストランは、何だかとっても美味かった。
それが、今日一番の収穫。