瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

チンパンジー

野生のチンパンジーの母親が、死んだ赤ちゃんを背中に乗せて連れ歩いて、生きてた時と同じように大切に扱っている。
ハエを追い払ったり、毛づくろいをしたりして、しまいにはミイラになっちゃうんだけど、大事に連れている。
そういうのが、アフリカのギニアで3例ほど観察された。
「人間の弔いの起源を解明する手がかりになるのではないか」っていう貴重な報告なんだけど、何しろ、見てて涙が止まらず困った。
動物園だと、親猿が育児放棄して、飼育係がミルクで子猿を育てるなんて事もある。
飼育されてると、本能がおかしくなっちゃうんだろうな。
人間でも、子どもを虐待して殺すような親がいる。
人間も飼育されてるようなもんだから、どこかおかしくなって来てるんだろう。
飼育なんてされずに、生きたいもんだな。
知能はチンパンジー並みでもいいから、心のままに生きて、天然物の人間でいたい。
そのためには、人里はなれた山奥にこもらないといけないんだろうか。
いや、月を眺めて暮らし、月と同調して生きていたら、少なくとも、天然の心を忘れずにいることは出来るだろう。