瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

桃の節句

今日は、旧暦の三月三日。
庭に咲いた桃の一枝を、お雛様にお供えして、これが本当の桃の節句だ。
新暦3月3日じゃ、桃の花は咲いてないからね。
桃は、邪気を祓う力がとくに強い木だから、子どもの健やかな成長を願う節句には、なくてはならないものだろう。
あと、当たり前のことだけど、旧暦三月三日は、毎年決まって三日月。そして、海は大潮だ。
潮の干満の差が大きくて、春の大潮はとくに昼の干潮の時に大きく引くから、海辺で遊ぶには丁度いい。
この日の膳に上る蛤は、貝殻が別の貝殻とは絶対に合わさらないことから、夫婦和合の象徴なんていうけど、実際は、海辺の遊びの戦利品ってことだろう。
ただ、この海辺の遊びにも禊の意味合いがあって、流し雛と同様に、水によって穢れを祓うという大事な行事なんだな。
うちは、新暦3月3日にも雛祭りをやったから、一ヵ月半もお雛様を出しっぱなしで、すっかり埃っぽくなっちゃった。
やっと、桃の花を見せてあげられたから、明日あたり、しまってあげなくちゃな。