瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

7月7日

7月7日は、7月7日。
七夕ではない。
七夕は、旧暦の七月の七日のことで、今年は8月24日に当たる。
七夕を新暦でやり、お盆を月遅れでやると、一ヶ月以上あくから、行事のつながりがわからなくなる。
旧暦七月の七日、七夕。
朝夕は秋の気配がただよいはじめ、天の川も綺麗に見える。
天の川は、この世とあの世の境目だ。
七夕の行事に、水に関わるしきたりが多いのは、穢れを祓う意味がある。
穢れを祓うのは、盆棚をしつらえたり、先祖の霊を迎える準備をするため。
それから数日後、旧暦七月の十五日、お盆。
空には丸い月がある。
帰って来ていた先祖の霊を、月の光が無事にあの世へお送りとどけてくれるだろう。
だから、織姫と彦星が会うことよりも、人が先祖の霊を迎えることにむけて、七夕の本当の意味がある。
どっちにしても、7月7日は7月7日でしかない。