小さい白いにわとり
昔、国語の教科書に出ていたおはなし。
『小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
「この麦、だれがまきますか。」
豚は、「いやだ。」といいました。
猫も、「いやだ。」といいました。
犬も、「いやだ。」といいました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦をまきました。』
この後、麦を刈り、粉にひき、パンに焼くんだけど、おなじような問答が交わされて、小さい白いにわとりは一人で仕事をこなしてゆく。
ついにパンが焼き上がって、「このパン、だれがたべますか。」ってきくと、豚も猫も犬も「たべる。」って答える。
先生が、「みなさん、どう思いますか。おはなしの続きを考えてみましょう」と言った。
こっちは、何か変だと思いながらも、それが言葉にならなかった。
今なら、はっきりと言える。
誰がやるかなんて一々きかずに、その気があるなら黙ってやれ。
『小さい白いにわとりが、みんなにむかっていいました。
「この麦、だれがまきますか。」
豚は、「いやだ。」といいました。
猫も、「いやだ。」といいました。
犬も、「いやだ。」といいました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦をまきました。』
この後、麦を刈り、粉にひき、パンに焼くんだけど、おなじような問答が交わされて、小さい白いにわとりは一人で仕事をこなしてゆく。
ついにパンが焼き上がって、「このパン、だれがたべますか。」ってきくと、豚も猫も犬も「たべる。」って答える。
先生が、「みなさん、どう思いますか。おはなしの続きを考えてみましょう」と言った。
こっちは、何か変だと思いながらも、それが言葉にならなかった。
今なら、はっきりと言える。
誰がやるかなんて一々きかずに、その気があるなら黙ってやれ。