瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

ひとり飯

下宿するまでは、ひとり飯を喰ったことがなかった。
うちは必ず家族そろって、飯を喰ってたんでね。
だから、一人暮らしを始めたとき、好き勝手な時間に飯が喰えることが嬉しかった。
何しろ、幸せだったってことだな。
今は、おのおのいろんな生活パターンがあるから、飯に限らず、家族がそろうことの方が珍しい。
誰もいない家で、小さな子どもがおかずをチンしてひとり飯なんてのは、日常的なことなのかも知れない。
昔は、ご飯に間に合うように、家路を急いだものだった。
たまたま間に合わなくて、ひとり飯になったとしても、必ず誰かがそばにいた。
そういえば、『だんらん』って言葉、聞かなくなったね。
そうゆう状況がなくなったから、言わなくなったってことだろう。
『だんらん』の本当の意味は、“月がまるい”ってことなんだな。
たまには家族で飯喰って、ゆっくり月でも眺めようよ。