瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

春は原宿

春は原宿 やうやう白くなりゆく山際
少しあかりて 紫だちたる雲の 細くたなびきたる

原宿は、いつも人でいっぱいだけど、春はまた格別だな。
受験が終わり、卒業して春休み、新しい生活が始まる前の、宙ぶらりんな微妙な感じ。
今も昔も、竹下通りはチャラチャラしてて、人は一時楽しんで、通り過ぎてゆくだけだ。
こんなに人だらけで、何が楽しいんだろう?
若いころから、そう思ってた。
それでも頽らないね、原宿は。
街の魅力に、人が踊らされるんだろう。
そういうの、冷めた目で見てたけど、ドップリと夢中になれるってのは、ちょっとうらやましくもあるね。
これから先、何かにときめくことがあるだろうか。
バカを承知でやりゃあよかったよ。
ふり返れば、なぜか哀しい、春は原宿。