瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

カラオケ

芸人やバラエティー系の人が、カラオケを歌う番組を時々やっている。
たまたま見た人の歌が、お世辞にも上手とは言えなかったのに、すごく感動したことがある。
その歌の意味に、その時初めて気づかされたんだな。
それって多分、伝えようという強い思いが、ストレートに心に届いたってことなんだろう。
カラオケじゃないけど、沖縄のオバアが口ずさむ歌が、方言だらけで意味分からないのに、涙が止まらなくて困ったこともある。
何でなんだろう。
プロの歌手は声も良いし、テクニックもあるから、聞かせようとする。
その分、逆に心の奥に届かないこともあるのかも知れない。
だから、プロの歌手の歌が必ずしも一番良いってわけじゃない。
月だって、満月が一番美しいとは限らない。
細くっても、少し欠けてても、多少雲がかかっていても、それぞれの姿に味わいがある。
「今日の月は、ブッサイクやなあ」ってことはありえない。
美だとか、感動だとか言っても、結局のところ、こっちの心の出来事だからね。