瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

わかめ

日本人は海藻をよく喰う。
カロリー0でミネラルが豊富。健康志向にはうってつけだが、それより何より、美味い。
昆布、海苔、ひじき、寒天それにわかめ。中でもわかめは好きでよく食べるね。
今は便利になって、カットしてある乾燥わかめが手軽で良いけど、味と香りは二の次だ。
塩蔵わかめは、塩を洗い落としてから、水で戻す手間はかかるけど、味も香りも、きちんとわかめだ。
しかし、この前知った、灰干しわかめってやつはすごい。先ず、まぶしてある黒い灰を洗い流すのが面倒だが、何度も水を替え水が透明になったら、しばらく浸してもどして、サッと熱湯にくぐらせる。変な言い方だが、この瞬間、わかめが生き返り、美しい翡翠色にかわってゆく。これは、味も香りも抜群で、何よりも歯ごたえがいい。これこそ、刺し身で喰いたいわかめだ。
わかめは、淀んだ海には生えてない。潮の流れや満ち引きの激しいところに良く育つ。つまり、月の引力がわかめを育てたと言っても、過言ではない。
来年の春は、大好物の若竹煮を、こいつを使ってこさえてみよう。
きっと、凄いよ。