瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

うどん

若い頃は粋がってて、そばしか喰わなかった。
人がきつねうどんを頼めば、こっちはきつねそばを喰った。
今じゃ頭で食わなくなったから、その時の気分で、うどんでもそばでも良い方を食べる。
でも、うどんの方がバリエーションがある分、食べる機会は多いかもしれない。
そばなら、もり、かけ、とろろに、鴨南蛮。
うどんは、ちから、カレー、釜揚げに鍋焼きかな。それと、土地土地でいろんな食べ方があるしね。
うどんの作り方で、平たく伸ばしたのを包丁で切るのと、細長くひも作りにしたのを、引っ張って伸ばして作るのとあって、多分、伝来の違いなんだろうが、引っ張った方のが舶来のにおいのする美人なら、のして切った方のは、優しくって愛嬌のあるはなぺちゃか。
昔、連れてってもらった店で、先輩が「稲庭うどん」を頼み、こっちは「稲庭そば」と言ったら、店の人に大笑いされた。
でも、あの時初めて喰った稲庭うどんの冷たいやつは、ほんとに美味かった。
今日は、風邪で熱があったから、鍋焼きうどんを汗だくで喰った。
卵を月に見立ててな。