瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

丸々と太ったのがあったから、今日は鯵にした。
頭を落とし、ワタを取り、三枚におろす。それから、腹骨をそぎとり、皮をむく。
中骨と腹骨は捨てずに軽く塩をして、焼き色がつくまであぶっておく。
身はそぎ切りにして、長ねぎの小口切りといっしょに包丁でたたき、正油をかける。
これを、熱いごはんにのせれば、鯵たたき丼だ。大根のしっぽがあったから、辛い大根おろしを添えてみた。
おみおつけは、豆腐とワカメに七色とんがらし。
あぶった中骨と腹骨の身をほぐしたやつを二杯目のごはんにのせ、だし汁でのばしたとろろをかけて、サッとかっこむ。
最後に、安い番茶の熱いのをすする。
この食卓に、グレゴリオっぽさは全くない。
旧暦的暮らしとは、なにも昔のしきたりや行事をやることばかりではない。ただ、ありきたりの日々の繰り返しのことだ。