瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

夏至

今日は二十四節気の一つ、夏至だ。
太陽が一番北寄りを通るから、北半球では昼が最も長く夜が最も短い。
北極のあたりだと、昼がとびっきり長くなって、白夜になる。
七十二候の初候は、「乃東枯(ないとう かる)」
乃東ってのは、シソ科のウツボグサのことで、夏に花が咲いた後、葉は緑なのに花穂だけ茶色く枯れるんで、夏枯草ともいう。
これは、利尿や消炎の薬になるんだってね。
次候は、「菖蒲華(しょうぶ はなさく)」
末候が、「半夏生(はんげ しょうず)」
半夏ってのは、サトイモ科のカラスビシャクのことで、ヘビがカマクビもたげてベロ出してるみたいな草だ。
夏の半ばに生えるから半夏って呼ばれていて、サポニンを含んでいるから痰切りの薬になる。
半夏生(はんげしょう)は、どんなに天候不順でも、この頃までには田植えを済ませなきゃいけないっていう、お百姓さんの目安の日になっている。
明日からは、少しずつ日が短くなって行くんだけど、本当に暑くなるのはこれからだ。
夏至は、夏が至るって書くけど、夏のほんの入り口なんだな。