瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

優曇華

優曇華うどんげ)ってのは、三千年に一度花を咲かせるんだけど、その花の開く時、如来様が世に出現するんだってね。
これは、仏教のほうのお話。
話は変わるけど、今年はじめて、クサカゲロウを見かけた。
こいつは、よく階段の蛍光灯のところに飛んでくる。
翅は草色に透き通ってて、はかなげで美しいんだけど、さわると臭い。
クサカゲロウのクサは、草色の草じゃなくて、多分、臭い方から来てるんだろう。
ところで、このクサカゲロウの卵のことを、優曇華って呼ぶ。
草木の枝なんかに、よく産みつけられているよ。
1.5cmぐらいの糸状の柄の先に白い卵が一つずつ付いたのが、何本も集まってゆれている。
なんでこれを、優曇華っていうようになったのか分かんないけどね。
これまた、はかなげで美しく、日の光よりも月の光がよく似合う。
何か奇跡でも見てるようで、そっと守りたくなるような、たたずまいなんだな。