人間ドック

人間ドックの前日、夜９時以降は食事をしてはいけない。
考えたら、いつも通りなのに、なぜか精神的負担になる。
検査当日、朝メシ抜いただけなのに、断食したみたいな悲壮感すら漂っている。
あと、検便と検尿は、臭くていやだな。
身長、体重、視力、聴力、血圧はどうってことない。
年に３回献血してるから、採血も平気だ。
心電図も超音波検診も胸部Ｘ線も大丈夫。
肺活量は、「もっと吐いて、吐いて！吐いて！！」ってうるさくて困るけど、問題ない。
問題は、バリウムだ。
バリウム呑むのは慣れたけど、いやなのは検査のあとだ。
やっぱり、ああいう重たいものを呑むと、身体こわしそうだ。
年寄りは、なるたけバリウムは呑まない方がいい。
第一、身体のことを根掘り葉掘り調べるのも、良いんだか悪いんだか分からない。
機嫌よく生きてりゃ、それで良いって気もするけどね。
こっちは、年に一度だけ強制的に禁酒するために、人間ドックを受けてるようなもんだな。