瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

四季

山では紅葉が見ごろを迎えた。空気も澄んで、気持ちよさそうだ。
街ではそうはいかないが、ケヤキ並木が、そろそろ色づき、空も青く澄んできた。
長袖で丁度良く、夜は一枚はおりたいくらいだ。
夏休みの宿題も終わってなくて、木々の緑もまだ色濃く、セミも鳴き、Tシャツでも汗をかいてた8月31日は、丁度2ヶ月前。
2ヶ月で、これだけ様子が変わる。
あらためて、日本には四季があると知る。
美しく、趣きがあり、ときに食卓を潤し、文化を育んできた日本の四季。それを心から満喫したいと、多くの人が思っているのに、日常生活からは、四季を遠ざけようと努力している。
夏は涼しく、冬は暖かい方がよく、冬にトマトやキュウリを喰うのが当たり前らしい。
一人一人の思いはそうじゃなくても、結果として、季節をねじ伏せた生活をしている。
四季折々、その季節と同じ方向むいて、並んでゆっくり歩めばいい。そうすれば、わざわざどこか遠くへ行かなくても、いつでも季節を楽しむことは出来るだろう。
生まれたときからこんなだったから、今の若い人は、この生活の矛盾に気づくことは、難しいかもしれない。上の世代の人は、そのことをとっくに、忘れてしまったのかもしれない。それは、こっちも同じことなんだが、あるがままが分からなくなってしまった時は、月を見ることにしよう。
あなたが 何かを 見失っても 月はいつも そこにあります