瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

小望月

今日は旧暦の十月十四日。
十四日の夜の月を、望月の前夜の月の意味で、小望月(こもちづき)っていう。
コモチヅキって聞くと、子持ちの月みたいで、その日の月はよーく見ると、小さなコブがついてるってのなら面白いんだが、残念ながらそうではない。
それから、幾望(きぼう)っていう呼び方もあって、「幾」はちかいっていう意味だから、望月に近い月ってことになる。
ところで、子持ちと言えば、やっぱりシシャモだな。
アイヌの伝説によれば、大飢饉で熊も鮭もとれない人々を見て、神様が哀れに思い、柳の葉を川に流して、魚に変身させたのが、シシャモだという。
だからシシャモは、柳葉魚と書く。
シシャモもめっきりとれなくなって、今、出回ってるのは大概カラフトシシャモっていう別物だ。最近、本当のシシャモを喰ってないから比べようもないが、味は全くちがうって言うね。
そりゃあ、子持ちを根こそぎとっつかまえてたら、漁獲高も激減するさ。
こっちは、どちらかと言うと、脂ののったオスのシシャモの方が好きなんだけどね。