瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

大晦日

三十日とか晦日と書いて、みそか
あと、つごもりなんて言ったりするね。
つごもりは、月ごもりってことだから、月の満ち欠けをもとにした暦では、月の最後の日で、月は見えない。
「女郎の誠と 玉子の四角 あれば晦日に月も出る」って言ってね、あり得ないものの例えなんだけど、今の世の中、そのあり得ないことが平気で起こるんだな。
今日は12月31日。大晦日って呼ばれてるんだけど、真ん丸い月が見事に出た。
そりゃそうだ。今日は旧暦だと十一月十六日なんだから。
おまけに、この月は明日の朝方4時前後には、部分月食になって、ちょいと欠ける。
元日は、朔だから月はないはずなのに、月食。これまた、あり得ない話だ。
月のサイクルは、潮のリズムを支配しているし、全ての生命のリズムに関係してるんだけど、新暦は、完全にこれを無視している。
だから、12月31日を大晦日と呼び、一年の終わりと言うことに、意味は無い。
献立として、そばは食うし、イベントとして鐘をつきには行く。
でも、うちじゃ来年の2月13日を大晦日と呼び、一年を終えほっと一息つくことにする。