瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

利休忌

3月27日には表千家で、3月28日には裏千家で利休忌が営まれる。
千利休は、天正十九年二月二十八日に切腹している。享年70歳。
この日付は旧暦だから、グレゴリオ暦で言うと、1591年4月21日になる。
利休忌を、3月27、28日にやるのは、月遅れって事なんだろう。
利休忌には、菜の花をお供えするんだけど、新暦の2月28日じゃ、まだ咲いてないからね。
旧暦の日取りでやりゃいいと思うけど、お家元も忙しいし、他の行事とのかねあいもあるんだろう。
菜の花をお供えするのは、最後に利休が目にしたのが、菜の花だったからって言われている。
よく、一度死にかけて生き返った人が、きれいな菜の花畑を見たって言うね。
何で菊の花じゃないんだろうって思うけど、菊の花見ちゃった人は、戻ってこれないってことなのかも知れない。
何はともあれ、利休さんは侍でもないのに、切腹をたまわり、きっちり腹を切ったんだから、さすがに胆のすわった男だったんだな。