瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

今年は、桜が遅かった。
でも、一気に満開になったね。
満開の桜は、遠目で眺めると実に見事だけど、近づいてみると、何となく面白くない。
桜は、“見る”より“眺める”花なんだろう。
さて、花見ってことになって、酒でも入れば誰も花なんか見やしない。
それでも充分、花を愛でたつもりになる。
だから、桜は“愛でる”より“愛でたつもりになる”方が、どっぷり味わうことが出来る。
もっと通になると、桜の咲くのを心待ちにしながら、咲いたと聞くや、花を一切見ないってのが、桜の一番の楽しみ方ってことになる。
こっちは、そこまでヘソ曲がりじゃないけどね。
酔っ払ってりゃ同じことだ。
そこにあっても無くっても、月と花とは心の中にいつもあるのさ。