瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

歩歩起清風

歩歩起清風
歩歩 清風起こる (ほほ せいふうおこる)
一歩一歩あゆむごと、そこに清い風が起こる。

これまさに、無邪気な幼な子の姿だな。
ハイハイしか出来なかったのが、つかまり立ちをするようになり、やがて、おぼつかない足どりで歩き始める。
それを見て、腹を立てる奴はいないだろう。
手をたたいて、「こっちだよ」なんて言いながら、転ばないように、つい手をさしのべる。
この子の歩くところ、いたるところに、清い風が吹くようだ。
「そうありたいもんだ」なんて思う必要はないよ。
人はみな、生来そういうものだから。
その証拠に、さっき、そっと手をさしのべたじゃないか。
もし、そう感じられないのなら、「めぐり」から少しはずれてるのかも知れない。
そんな時は、月を眺めてみるといい。
きっと、無邪気がほほえむよ。