お盆

お盆休みは８月13日～16日ってとこが多い。
でも、東京のお盆は7月15日。梅雨の最中だ。
これをよその人に言うと、大概たまげる。
このズレの原因は、明治の太陽暦改暦にある。
(以後、旧暦の日付を漢数字で、新暦の日付をアラビア数字で示す）
暮らしのリズムそのものだった太陰太陽暦・旧暦（月のこよみ）を、太陽暦（グレゴリオ暦）に、無理矢理変えるに当たり、「明治五年十二月三日を、明治６年1月１日とする」と新政府が布告した。
そんなわけで、旧暦七月十五日の盂蘭盆は、そのまま、日付通りに新暦7月15日になった。
実際は、一月以上ずれちゃうんだけど、東京は新政府のお膝元だから、言われた通りにやっている。
それでも、新政府から距離的に遠い地方では、旧暦の日取りに近い月遅れの8月15日で、妥協するところも多かった。
それが今に続いている。
ちなみに、今年は、9月3日が旧暦どおりのお盆。もう秋だ。
何か変だが、昔の人に言わせりゃ、今のお盆の方が変だ。
地獄の釜の蓋がまだ開いてない。だから、迎え火焚いても、ご先祖様は帰ってこれない。
盆踊りだって、電灯のない昔は、十五日の満月頃にしか、夜通し踊れるはずもない。
いずれにせよ、ご先祖様に感謝する心だけは、忘れないようにしよう。
合掌。