瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

裸電球

日本の過去の歴史の中で、たぶん、今がいちばん近眼が多い。
子供の頃「本は明るいところで読みなさい」って言われて、その通りにしたが、今はこんなだ。
行灯の光ってのは、60W電球の50分の1ぐらいだって言うが、江戸時代は行灯の明かりで繕い物したり、本を読んだりしてた。
それでも、長屋はド近眼だらけだったって言う話も聞かないから、もしかしたら、暗いぐらいの方が目にはいいんじゃないか。
それで、うちは蛍光灯から裸電球にかえてみた。それも透明の40W。
もう一年以上になるが、目に良いかどうかはまだ分からない。
ただ、何が良いって、すごく落ち着く。
明るくないけど、一つ一つの物がワッと迫ってくる。
全てが生き生きとして見える。
とくに、コップに注いだビールが、本当に美味そうにみえるんだ。
裸電球生活って、月を部屋ん中に持ち込んだ暮らしみたいなもんだな。