瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

富国強兵

富国強兵。国を富ませ、兵力を強くする。
明治新政府が掲げたスローガンだ。
当時、欧米列強より国力も兵力も劣っていたから、何とか追いついて、やがては追い抜いてやろうって思ったのも無理は無い。その流れの中で、太陽暦への改暦が行われている。
国のありようって、その時々でいろいろだ。あの時は、あれでよかったんだろう。
太平洋戦争に負けて、憲法上、兵を持たない国になったから、強兵じゃなくて強経になった。経済大国日本ってやつだ。
その結果、今は、浮国狂経だ。
強兵をやめて、強経に走り、経済を国の柱にして、銭一辺倒に邁進した。そして、経済に振り回された末、経済が狂っちまって、フワフワと浮ついた国になり、行く先のあてが見えなくなった。
もうこうなったら、考えたって始まらない。感じるままにやるだけだ。
そのためには、先ず旧暦だ。月を見よう、月を感じようと言ってきた。それは、旧暦時代の、不便な生活に戻ろうって事じゃない。
月に静かに耳を傾けて、聞こえてくる小さなメッセージを聞き逃さず、よく理解して、それに素直に従おうってことなんだ。
月はいつだって、地球の秩序を司ってるんだから。
これからの国のありようは、富穀公平ってとこかな。
穀物が豊かに実り、人の心にかたよりがありませんように。
あなたが 何かを 見失っても 月はいつでも そこにあります