瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

昼餉

昼メシの献立てに困った。
何しろ、金と手間と時間のかからないやつがいい。でも、美味くなくちゃだめだ。
とりあえず、うどんをゆで始める。
何うどんが喰いたいっていうイメージが、全く浮かばないまま、丼だけ用意して、ねぎをきざんだ。
もうすぐ、ゆで上がる。
そうだ、この前、新しい醤油を買ったなぁ。
少しかためにゆでたやつを、手早く湯切りして、かつお節を多めに盛って、ねぎをのせ、生醤油をグルッとかけた。
さめたら喰えないと思って、熱々を、すごい勢いですすった。何だか、箸が止まらない。
一応おさえに、ほんだしと昆布茶を用意しといたが、そんなの全然いらない。
醤油だけで、なんであんなに旨くなるんだろう。
多分、醤油は安いのでも大丈夫だ。ただ、新鮮なものに限る。透明で赤味がかってて、香りに雑味のないやつね。
たいして栄養もないけど、余計なものも入ってない。
どこかの地方じゃ、ありきたりの食べ方かもしれない。でも、こっちにとっては、大発見だ。
箸を置いた時、すごく満ち足りた気分になっていた。
とても贅沢な昼餉だった。