瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

名前

名前は、先祖代々伝わった姓と、親がつけてくれた名とで成り立っている。
名前には、言霊が宿っている。
中学で、初めて英語を習った頃、自己紹介で、自分の名前がひっくり返るのが、何とも屈辱的で恥ずかしかった。
名刺の裏に、ローマ字で名前を書いてる人のほとんどが、名前をひっくり返している。
むこうの映画見てると、名前の発音を一ヶ所言い間違えられただけで、目くじら立てて言い直すじゃないか。名前ひっくり返して呼んだりしたら、絶対、ぶっ放されるだろう。
シュジン ヒトミドウって呼ばれても、絶対、返事なんかしたくないね。こっちは、瞳堂酒人なんだから。
紀貫之を、欧米に紹介するときに、キノツラユキのどこで切るかで、ツラユキノ・キになったり、ツラユキ・キノになったりで、さあどっちにするかなんて、ばかばかしい話だ。
むこうの流儀に、へつらう事はない。日本人は日本人としての誇りを持って、堂々と、普通に名乗ればよろしい。
こんな変なこと始めたのは、明治維新の頃からなんだろうが、明治6年の改暦も、同じような感じで、断行されたんだろう。
旧暦を、古臭い暦だなんて卑下する必要なんて、これっぽっちもありませんよ。