瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

月見

今日は、旧暦八月十五日。仲秋の名月。お月見だ。
夕方には雨も上がり、澄んだ空に月が出た。
薄を飾り、団子を供える。
それから、芋名月とも言われるように、収穫したての里芋などを月に供える。
この月見ってやつは、収穫の感謝祭なんだが、どうして太陽じゃなく、月に感謝するんだろうか。
それは、月が水を支配しているからだ。
月の満ち欠けが、海の潮の満ち引きと密接なつながりがあるように、月は見えない力で、水をあやつっている。
水の吸い上げのいい時期や、養分を充分に貯える時期は、月の満ち欠けと関係があるから、種蒔き時や、収穫時は、月を見て知る。
読みが間違うと、豊かな実りを得られないから、月を観察し、月に祈り、月に収穫を感謝するんだ。
お百姓さんじゃなくたって、天からの恵を口にする者は全て、お月様にありがとうを言わなきゃな。
今日は、上新粉で月見団子をこしらえた。
月にお供えをしたあとは、軽くつぶして両面を焼き、醤油をつけた熱々を、感謝をしながら食うことにする。