瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

かまわぬ

鎌の絵に、輪を描いて、ひらがなの「ぬ」と並べる判じ絵を図案にしたのが、鎌輪ぬ(かまわぬ)だ。
元禄の頃に、江戸の町奴が好んで身につけたそうで、侠気の象徴みたいなもんだな。七代目の市川團十郎さんが、舞台で着てから、さらに大流行したらしいね。
以後、市川家の文様みたいになっている。
團十郎さんと言えば、御子息の海老蔵さん御婚約おめでとうございます。粋な男の海老蔵さんには、「かまわぬ」がまさにぴったりだ。
それから、「かまわぬ」って言うと、手ぬぐい屋さんね。
代官山と原宿にあって、落ち着いた雰囲気の店内に、可愛らしい手ぬぐいが沢山そろっている。今、手ぬぐいがすごく流行ってるんだよ。
こっちが、「かまわぬ」って絵柄を知ったのは、10代の頃で、初めて見たときは、粋だの洒落てるだのと言うようりも、ふざけた柄だと思ったもんだ。
ところが、今じゃ、手ぬぐいの「かまわぬ」さんで、瞳堂の日めくり「ひめ暦」を扱って頂いている。
縁ってのは不思議なもんだ。そして本当にありがたいもんだ。