瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

割烹着

年末の大そうじに限らず、家庭用仕事着といえば、やっぱり割烹着だ。
1913年(大正2年)に、雑誌「婦人乃友」に載ったのが始めらしいね。
その後、1932年(昭和7年)に出来た国防婦人会の会服に採用された。
その時のスローガンは、「国防は台所から」。
なんかすごいんだけど、これは、戦争中じゃなくても当てはまる。
国の将来を背負って立つ子ども達を育むべき、食の安全が危ぶまれている。今みたいな時代には、まさに「国防は台所から」が必要だ。
話は違うけど、エプロンが好きじゃなくて、とくに男のエプロン姿が嫌だ。
そこいくと、割烹着は昭和の感じがしていい。もっというと、落ち着いて上品な、旧暦的な香りが漂っている。
大正2年に出来たんだから、旧暦生まれじゃないんだけど、当時はまだまだ、旧暦的な暮らしの良さが残ってたんじゃないかな。
日本のファッションも、一通りのことを経験してきて、一皮むけたせいか、着物を着る若い人が増えてきている。
それとは関係ないだろうが、最近、割烹着姿を目にすることが多くなった気がするのが、妙に嬉しい。