瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

年越しそば

晦日はやっぱり、年越しそばだな。
忙しい年末に、ささって喰うためのものだから、本当はザルそばか、かけそばなんだろう。
でも、それじゃあちょっと淋しいから、今年は鴨せいろにする。
白ネギのいいところと、鴨の皮目を焼き、濃いめの汁におとす。薬味は七色唐辛子とユズの皮の千切り。
熱いつけ汁に、つめたいそばをつけるのは妙だと思うが、鴨セイロってくらいだから、昔は、そばを蒸篭で蒸して熱々のを喰ったのかも知れない。
年越しにそばを喰うのは、細く長いそばにあやかって、家運や寿命をのばすってことから来てるらしい。
大阪だとどうなんだろうね。
落語の時そばは、大阪だと時うどんになるけど、年越しうどんってあるんだろうか。
でも、やっぱり、そばの方がいいような気がする。そばは金を集めるって言うから。
寺に鐘をつきに行ったりするんで、新暦の大晦日もやるけど、うちは、旧暦の大晦日がメインだ。
来年の2月13日が、旧暦の大晦日。この日に、除夜の鐘をついたら、温度や湿度の関係で、音も初春らしく響くんだろうがなぁ。