瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

夜回り

年末のこの時期になると、自治会の方で当番を決めて、夜回りをやってくれる。
寒い夜に、遠くに拍子木の音が聞こえ、やがて「ひのよーじん」の声が近づいてくる。
ご苦労様という感謝の気持ちと、物珍しさから外へ出てみると、手には提灯をぶらさげていて、ろうそくの火がゆらいでいる。
なかなか、風情があるもんだ。
ところで、来年の4月1日から、すべての住宅に火災警報器の設置が義務付けられる。
住宅火災の発生が増えていて、犠牲者の多くが65才以上の高齢者。特に、就寝中の出火による逃げ遅れが、死亡原因になってるからだ。
警報機を付けるってのは、てっとり早いし、実に有効なことだ。
それとは別に、この夜回りってのも、本当に大切なことだな。
機械がいくら知らせてくれたって、消すのは人間なんだから。
隣近所で、お互いに気を配り、目配りするってのが、こうゆう時代にはとくに大事になって来ている。
こっちは、夜中に何度か外に出て、月や星を眺めたり、風を感じたりしているんだけど、実は、近所に何か異変が無いかって、ちょいと気にしたりもしているんだな。