瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

冬至

冬至は、一年で一番昼の短い日だ。
陰きわまって陽に転ずる、一陽来復ってやつ。
明日から、日が伸びるわけだから、冬至の行事は、太陽復活のお祝いだ。
クリスマスも、もとはと言えば、冬至の行事とキリスト教がくっついたものなんだってね。
それから、カボチャを喰って、柚子湯に入ると、風邪ひかないって言うよ。
カボチャは、緑黄色野菜で、ビタミンAが豊富な上に低カロリー。冬本番を迎えるに当たって、体調を万全に整えましょうって事だ。
柚子湯は、ゆっくり湯につかって、芯から身体を温めましょうって事だな。
冬至は、子どもの頃から楽しみだった。弟と一緒に風呂に入って、柚子の取り合いになったもんだ。それで、つい長湯をしてホッカホカにあったまっちゃう。たわいも無いことが、楽しかったな。
だけど、とりあえずカボチャ喰って、柚子湯に入りさえすれば良いって訳じゃない。
家族団らん、みんなそろって食卓を囲み、子供と一緒にゆっくり風呂に入りましょうってのが、本当のところだろう。
家族みんなで協力して、これからの厳しい季節を、乗り切ろうって事だ。
だから、冬至はカボチャと柚子の日じゃなくて、家族団らんの日なんだな。