瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

東郷

原宿に用事があったんだけど、竹下通りは人が多いから、東郷神社を通り抜けさせてもらうことにした。
思うところあって、お参りする。
今日は風もあって、すごく寒い一日だったが、東郷神社の境内は、木々に守られて風も無く、陽射しも暖かくて、穏やかさすら感じた程だが、実はかなり強烈なパワーで満ちていた。
この神社は、元帥海軍大将、東郷平八郎を祀っている。
東郷さんは、日露戦争の時、世界最強といわれたロシアバルチック艦隊を、日本海海戦で破った人だ。
これには、トルコ人がびっくりしたらしいね。
昔、大帝国オスマントルコが、ロシアにこっぴどくやられて悔しい思いをしてたところへ、アジアの小国日本が、あの大国ロシアをやっつけたってことで、妙な親日感情が生まれた。
イスタンブールには、「東郷通り」ってのがあるし、日本がロシアに戦争で勝った年には、生まれた子に「トーゴー」って名づけるトルコ人が多かったらしいね。
トルコの国旗は、赤地に三日月と星のデザインだ。
今日の夕方、西の空にこれと似たような月と星が、並んで見事に輝いていた。
トルコ人にとって東郷は、この月と星のように、光り輝く憧れのような存在なのかも知れない。